Not Found 第3章 -11ページ目

ジードットダブリュー

毎年ジードットダブリューにはあえて人の多い観光地に行くのが好きでして、そういうところに行って「あ~こんなに混んじゃって」とか「もう、まいっちゃう」とか言って、そんで家に帰って「やっぱり家が1番」とか渋滞のニュース見て「いやー良かった良かった」とか言う、そういう日本人的なノリが好きで、今年もそれらを味わうために京都まで行ってきた。そんで駅に着いたらやっぱり人で溢れ返っててもう嬉しくてテンション上がってしまって、「早く帰りたい」とか「だから俺は来たくなかったんだ」とか言いながら京都タワーめがけて写るんです構えたりして、それから祇園行って「都をどり」っていう舞妓の踊りを鑑賞して、京都流フレンチっていうわけのわかんない料理を食べて、銀閣寺とか仁和寺とか寺院をいくつか巡って、その行く先々でビールとかシャンパンを呑みまくって、夜に先斗町でまた酒呑んで、旅館に戻って計算してみたら12万円ぐらい遣ってて、頭にきて次の日にウインズ京都に行って天皇賞春で取り戻そうとしたらさらに3万円なくなって、隣見たら同行した婦人が青い顔して腕組みしてこっち見てて大変でした。

ラストラバー

俺、今回、頑張るわ。今回の恋、頑張るわ。
やっぱりね、今までは恋愛というものに対してふんぞり返ってきた部分があったわ。あぐらをかいてきた部分があったわ。
嫌われたら嫌われたで構わないという態度で接してきたし、相手に合わせるという行為を一切してこなかった。ごめんねとか悪かったよとか言いつつ、いつもどこかで相手のせいにしてた。
でもやっと気づいたわ。おとついぐらいにやっと気づいたわ。
俺が間違ってたわ。
男と女の関係ってのは5対5じゃなきゃ駄目なんです。
5×5は25です。
6×4は24、7×3は21、8×2は16、9×1は9です。
一番大きいのは5×5の25なんです。
つまり、2人の力が一番発揮できるのは5対5の時なんです。
逆にどちらか一方だけが大きくなればなるほど2人の力は小さくなるんです。
って、この前の結婚式でハゲたおっさんがスピーチで言ってたわ。
はっは~んって思ったわ。
これからは、俺が俺が、じゃなくもっと相手の声を尊重していこうと思う。
そんなの俺じゃない、の一言で今まで否定してきたこともそれで相手が喜んでくれるなら努力していこうと思う。
帽子を斜めにかぶろうと思う。サンボマスターとかも聴こうと思う。
顔文字も使おうと思う。最終的にジーブラみたいになろうと思う。
それで二人がうまくいくのなら、時代とすら寝ようと思う。
 
もう二度とつまずくまいと、半年前にあれほど誓ったはずの女ってやつを、女ってやつに、また懲りずに惚れようとしています。確かに星の数ほど泣かせてきましたが、これが最後です。これで駄目ならもう男なんてやめるわ。

初、結婚式

昨日従兄弟の結婚式があって京都へ行ってきた。
恥ずかしい話、28歳にして生まれて初めて結婚式に出席した。俺は本当に結婚式に呼ばれなくて、高校の時に3年間毎日一緒に帰ってた、グレート義太夫にすげー似てるギダヤマこと前山君がこの前結婚したんだけどそのギダヤマの結婚式にも呼ばれなかったからね。
でも結婚式ってすごい。なんかすごく壮大で、金をかけた、人生最大のノロケの場なんだと思った。よく駅の改札で終電間際にアベックが手を握り合って顔と顔をめちゃくちゃ近づけてるけど、あれの延長線上に結婚式があるような気がした。2人で見つめ合って盛り上がりすぎた末に、もう私達はこんなに愛し合ってるのになんで周りはもっとうらやましがらないんだろうって考えた末での結婚式なんでしょう。
あと初の結婚式で色々とカルチャーショックを受けたんですが、披露宴っていう若い連中がなんかピアノ弾いたりビデオメッセージみたいの流したりする大会があるんだけど、司会の人が、続きましてはとか言って俺の父親の名前を言ってなんか父親が前に出て急にわけのわかんない演歌を歌いだしたのでビビッた。しかも結婚とか全然関係ない、冬の日本海の漁業はつらい、みたいな内容の歌でもう頭きて母親に、あれどうなってんだ、って言ってぶち切れました。あと飲み過ぎて京都駅と新幹線でゲボ吐きました。

テレビジョン

森三中の大島の旦那がなんかの対談で言ってたんだけど、「男の器はテレビのでかさで決まる」らしい。家や車ってのはローンを組んで無理して買うけどテレビは自分に見合ったものを一括で買うからテレビのでかさを見ればだいたいその男の器が分かると。それ聞いてめちゃくちゃ納得してしまって、よく考えたら家のテレビが15インチだったので、これがいけなかったのかと思っておとつい40インチの液晶テレビを買ってきた。
いや、これはマジででかい。本当に、真剣に、冗談抜きで、でかい。暴力的ですらあるよ。もう等身大だからね。加藤タカとか。とにかく怖いぐらいにでかい。家に帰って暗い部屋にこの40インチのテレビがうっすら見えてると誰かいるんじゃないかと思ってしまうぐらいでかい。さっきも前通るとき二度見してしまったから。あの、よく大きいものを例える時に、象のようにでかい、とか、海のようにでかい、とか言うけど、これからは、40インチのテレビのようにでかい、で統一すべきだと思うわ。
これで映画とか見たら絶対にすごいよ。船が沈む映画とか。絶対にすごいって。絶対に泣けるって。なんだったら見に来ればいい。俺んちに。今から。いや変な意味じゃなくて。純粋な意味で。映画を見に来ればいい。俺はちゃんとこっちの方で寝るから。こたつの方で寝るから。だから見に来ればいい。ちゃんとドライヤーとかもあるし。絶対に泣けるって。なんかこっちばっかり喋ってるみたいになってるけど。

謹賀新年

新年あけましておめでとうございます。ついさっき、2時間ぐらい前なんですが「日記更新しないと殺すぞ」ってメールがきたので更新します。ホットメールからきたので更新します。あと最近毎日5通ぐらい同じ人から男性器または女性器または排泄物の名称が記されただけのメールが届きます。それぞれ語尾に、びんびん、ぬれぬれ、ぶりぶり、っていう擬音語って言うんですか、そういうのが付いています。この前1日だけこなかった日があったんですが、それはそれでちょっと心配になりましたからね。どうしたんだろうって。大丈夫かしらって。いつか、10年ぐらいしたら、その人と会って一緒に呑んでみたいですね。そして聞いてみたい。あの日、1日だけメールがこなかったあの日、なにがあったんですかと。まあ正確に言うと、あの日以外、なにがあったんですかと。

正月は1月2日に地元の呑み屋で呑んでたら隣の知らないおっさんと結構話し込んでしまい、帰り際に「来年の1月2日もこの店で会おう」みたいな約束をしていまいました。もうお互い、正月って事と酔ってるって事でテンション上がってるもんだから目に涙ためて手を取り合って、1年間戦い抜きましょうなんて言って、次の日起きてなんであんな事言ったんだろうって感じです。話し込んだって言っても、おっさんが即興で川柳を詠んで俺がそれに対して、よっ大統領とか、よっ中村屋とか言ってただけなんだけど、まあかなり瓶ビール奢ってもらったんで1年後覚えていたら行ってみようと思います。あと1月7日は浅草寺でおみくじを引いたら太い字で凶って書いてあって、隣から覗き見してた知らないばばあに激励されました。ばばあがもう大喜びで「私も去年は凶だったのよ」とか「でもこの通りよ」とか言って肩叩かれて何がこの通りなのかよくわかんないけど、それはありがとうございますなんて言って、もう大変でした。そんなわけで今年も一つ宜しくお願いします。