2004年映画館で観た映画ランキング1位~20位 | Not Found 第3章

2004年映画館で観た映画ランキング1位~20位

 1 キルビルvol.2
 2 ラブアクチュアリー
 3 恋する幼虫
 4 コラテラル
 5 氷の国のノイ
 6 スパイダーマン2
 7 コンフィデンス
 8 リアリズムの宿
 9 やさしい嘘
10 ドッグヴィル
11 約三十の嘘
12 ビッグフィッシュ
13 ターミナル
14 マイボディーガード
15 スウィングガールズ
16 バッドサンタ
17 モンスター
18 ミステックリバー
19 世界の中心で愛をさけぶ
20 列車に乗った男

まあ、今さら「キルビル」やら「コラテラル」を鬼の首とったみたいに、
「この映画はクールでぶっ飛んでて最高だ」なんて言っても、そんな事は誰もが知っていることで、
わざわざここで書くことじゃない。たとえ500億円貰ってああいう映画撮れって言われても、
それはナイアガラの滝やグランドキャニオンを作れって言われているのと同じで土台無理ってもんだ。
ああいう映画を観た後は、ただただ絶望するか、ただただ絶句するだけでしょう、己の才能の無さっぷりに。
そうなると、ここで薦めたくなるのが、第8位の「リアリズムの宿」。
原作つげ義春、音楽くるりっていう俺が今一番信用できない方向に向っている人達なんだけど、
これがなかなかどうして、松本人志に影響を受けているだろう監督のセンスが光っています。
例えば、寂びれた食堂で3人でメシ食うシーンがあるんだけど、1人だけなかなか注文がこないんです。
同じ鍋焼きうどんセットを注文してるのに1人だけこなくてその時の気まずい雰囲気が松本人志の空気なんです。
よく考えたら日常でこういう場面は多々あるわけで、でもそれをわざわざ映像にしたのは世界初じゃないでしょうか。
女性に例えると、ですか。そうですね。自分にも手の届きそうな、どうにかなりそうな、
そういう幻想を抱かせてくれる映画と言う意味では、はしのえみですね。
(もちろん結局最後はどうにもならないほどの緻密な打算と才能がはしのえみ及び監督にはあるんですが)
この映画は誰が観ても、アホが観ても面白いです。ぜひレンタルして観てください。
つまらなかったらレンタル代出してあげたいぐらいです。オリジン弁当おごってあげたいです。
最後に、04年に観たすべての映画、その監督にリスペクトします。かしこ。