黄金を抱いて跳べ | Not Found 第3章

黄金を抱いて跳べ

たまに知らない人からメールを頂くのですが、その中で更新する度に毎回、日記に点数を付けてくる奴がいて、「今回は60点でした」とか「35点です。もうワンパンチ欲しかったです」とか「5点おまけして75点です」とか書いてあるんです。
あのね、完全に、完璧に、超絶に、100パー、全力で、骨の髄まで、大きなお世話なんですよ。こちとらてめーが気付くことなんてとっくに気付いとるつーの。その上で、その一段階上で、暗中模索しとるつーの。なんで俺がお前に5点おまけされなきゃいけねーんだっつーの、ボケが。
で!!!この前そいつが急に「飲みに行きませんか」ってメールしてきて、もう図々しいにもほどがあるんだけど、一体どんなマイコンオタクが点数付けてんだろって思って飲みに行くことにしたんです。そんで待ち合わせの水道橋駅に行ったら、身長185センチぐらいで、髭を生やしてて濃い感じのコワモテの顔で、袖から刺青がはみ出てる、エンセン井上みたいな大男がそこに佇んでいたんですよ。で、まさかこいつじゃないだろうなって思って、試しに携帯鳴らしてみたらそいつが慌しくポケットをまさぐり出して、もう明らかにそいつなの。俺もうめっちゃ怖くて、どうしようかと思って。警察呼ぼうかと思って。しょうがないから遠くの方から、どうもー、とか言って。そしたらこっち向かって手振りながらガニ股で突進してきて、「おはつです」とか言われて、「店は予約しておきました」とか言われて、駅前の笑笑に案内されて。そっから4時間ぐらいその大男と2人で飲む事になったんだから。大変だったんだから。「自分、リスペクトしてるっす」とか言われて。わけのわからないブログ論みたいのを語られて。なんか話聞いたらアルゼンチンと日本のハーフでキックボクシングやってて、そんで背中に十字架の刺青が入ってるらしくって、見てくださいとか言って服めくり出して。向こう見たら店員がこっち見てインカムでなんかぶつぶつ言ってて。もう大変だったんだから。
いや、想像してくださいよ。袖から刺青がはみ出してるハーフのキックボクサーと向かい合って酒を飲んで「日記の更新、どうなってんすか」とか言われる状況を。めっちゃ怖いっすよ。汗だらだらですよ。全然、笑笑じゃないですからね。
そんなわけで年内にあと5回は更新しないと殺されるんで宜しくお願いします。かかと落としで殺されるんで宜しくお願いします。