■ | Not Found 第3章

ひょんな事から、村上春樹「風の歌を聴け」を読んだ。
俺は元来、ちっちゃい字、いわゆる小説を読むのが大嫌い。
読んでるとなんか目がしょぼしょぼして眠くなる。て言うか、なんかおなか痛くなる。
あお向けになって両手両足をばたばたさせて買って買ってって言いたくなる。
たしか最後にちっちゃい字方面を読んだのが中学の時のズッコケ3人組。
そんな俺がいきなり村上春樹である。どうだ、かっこいいだろ。
まあ感想を言うと、何これ、こんなのあったんだって感じ。
こんなの初めて、みたいな。もっと早くに読むべきだった。せめて10代の内に。
訴えてくるものはなんにもない。大ドンデン返しのおちもなんにもない。
でも、いい。かなり好き。雰囲気が好き。
女の子が主人公にビーフシチュー作りすぎたから食べに来ないかって誘ってから
テーブルで向き合って喋って、明日から旅行に行くって告げるあたりがかなり好き。
これぞ文学。
お前らもこういうの読まなきゃ駄目だよ。馬鹿なんだから。
バトルロワナントカなんか読んできゃぴきゃぴ言ってる場合じゃない。
俺から言わせてもらえれば、バトルロワナントカなんかよりもずっと残酷でずっと優しい。
いやー、参りました。これは売れるよ。春樹はたぶん今年くるね。
これからお前ら、俺の事を春樹を発掘した男と呼べ。分かったか、馬鹿野郎。