東北太平洋沖地震発生時のホロスコープ解釈 | メンズ占い師ユニット not for sale. Official Blog [Powered by Ameba]

東北太平洋沖地震発生時のホロスコープ解釈

22日のブログ記事にも少し書きましたが、今回の地震は天王星が魚座から牡羊座へ移る直前のタイミング(移行は12日午前)に起きました。この天王星はしばしば予測できない突然の変化や破壊的創造を意味し、7年ごとの星座移動を繰り返し、84年で一周します。前回の星座移動があった2003年から2004年にかけても宮城や十勝など各地で大きな地震が相次いだ時期でしたが、今回は84年の区切り目でもあり、特別な「破壊的創造」だった訳です。

そこで改めて天王星の配置に絞り振り返ってみると、地震当時のホロスコープでは、天王星は西側の8ハウスという場所にあり、この配置は「変容」ということを意味します。しかしこれは「何に向かい、どうやって」変わっていくことを指しているのでしょうか?

それにはまず天王星の性質を知る必要があります。
魚座の終わりから牡羊座の始めにかけてというのは、母とのつながりと意識の混沌が同居する羊水から、狭い狭い産道を通りぬけてこの世に赤ん坊として生まれ出てくるプロセスにも例えられます。そのため、星座の終わりというのは、今まで大切にしてきた価値観や愛着を惜しげもなく捨て去ることで、内心の迷いを吹き飛ばし、子供(可能性の萌芽)が生まれるのを促すという意図を持ちます。つまり、先ほどの天王星をめぐる問いは、今の世の文脈にあてはめた場合、日本社会は何を捨てさることで、新しい希望を生み出せるのか?という問いへとつながっていくんですね。

その一つの答えとしては、やはり再生可能エネルギーを中心としたイノベーションを日本発で行い、エネルギーの自給を進めるための産業(と雇用)を創出していくために、まずは脱原発の基調路線を取っていくというアイデアが浮かびますが、この点についてはよくよく吟味する必要があるでしょう。

さらに、そうした天王星の意図の流れを見ていくと、天王星のある8ハウスは、ホロスコープ上で対人関係を司る7ハウスへと相通じており、この7ハウスには、やはり水瓶座の終わりに位置する海王星とそこに重なる魂の傷を表すキロンという星が入っています。この配置は、深いところでの人とのつながりの感覚を持つことで、孤独感や恐れに対する癒しを得ることを示しており、それがループ構造のように天王星のある8ハウスへつながって、変容の活力となっていく訳です。この7ハウスは「海容」という言葉のニュアンスに近いものを感じますが、これはどこか地震直後に示された日本人の団結ぶりや海外から注がれたたくさんの暖かい支援を思わせます。

ただこれは逆に言えば、恐れや孤立感を癒し、絆を結んでいくということに真剣に向き合っていくことで新たな活力が生み出されなければ、8ハウスでの天王星が示す変容も進んでいかないということでもあります。従って、このあたりの具体策やアイデアについても、先ほどの「何を捨てるのか?」という点と同じか、あるいはそれ以上に吟味・実行される必要があるということも示しているんですね。

こうしてみてみると、今回の地震(変容)は、まるで独立心と強い意志を持って行動していくであろう「赤ん坊(新しい可能性の萌芽)」を無事生み落とすため、非常に深い思いやりと理解をもって、日本というお母さんを取り囲む家族や助産師さんが励まし、手伝っているような、そんな一面も持っているのかも知れません。

しっかりと目を背けずに、産みの苦しみの最中にいる母親を見守り、働きかけていきたいものです。


(Sugar)