前回は、塾選びの主要条件である
1.評判
2.自宅からの距離
3.月謝料金
についてお話させていただきました。
今回は入塾候補学習塾への問い合わせ、体験授業期間における「しっかり確認しておくべきその他の点」についてお話させていただきます。
まずは
「誰に見てもらえるか」
です。
塾・予備校には
・教科担当制
(中学と同じように教科ごとに先生が変わる)
・専任講師制
(一人の先生が全て賄う)
があります。
さらに、塾長が担当、講師が担当、アルバイトが担当 、と対応に様々な違いがあります
教科担当制は「専門の講師が云々」という宣伝、アピール文句がありますが、
それを鵜呑みにしていいか、という問題があります。
東進のような精鋭専門講師を集めているのならばよいのですが、
裏を返せば「担当教科以外は対応できません」
という場合もありますので注意が必要です。
数学の質問をしたくても英語担当の講師しか在塾していない時間帯であれば
「今度○○先生に質問してね」
で終わってしまう場合があります。
明日、明後日までの課題に関する質問であったとしたら、塾生はがっかり肩を落としてしまうかもしれませんね。
基本、塾講師として(アルバイトを含む)採用される場合は塾側から
「何の教科を教えられますか?」
から入ります。教える技量がなくても、塾側(採用側)の都合で複数科目指導をお願いされる場合があります。
国語担当の講師の募集に対して、面接に伺った際に
「国語のみでの採用では難しく、必ず英語と数学も担当してもらうようになります。」
とのことでした。
国語・英語は得意であったものの、数学には苦手意識があったので、学び直し(中学3年間分)に当時、相当の時間を費やしました。
「解ける」と「教えられる」は知識に相当な開きがあります。
プロとアマチュアの差、プレイヤーとコーチの差はそこにあります。
自分がまだ「未熟」である状態で「教える」作業にとりかかるのは教える側にも相当なプレッシャーがかかります。
また、受け手である塾生側でも講師に対する「信頼」の度合いにおいて、大きく左右されることになります。
若手やアルバイトを否定するわけではありませんが、
(自分にもそういう時期がありましたので)
理想は経験豊富、オールマイティーに全ての教科に対して対応できる優秀、プロフェッショナルな先生が一人でも在籍していること。
それは、その学習塾・予備校の価値を決めるものとなります。
塾探しでの問い合わせの際、
「どういう立場の、どのぐらいのキャリアの先生に担当してもらえるのか?」
は確認しておくべき1つの項目であることは間違いないと思います。