新たな活躍の場
少し前になりますが、去年の年末、irodori様での展示中にご依頼を頂いた、ビンテージのディレクターズ・チェアの座面制作が完了し、納品に行って来ました。
座面制作をご依頼頂いた時には、元々の座面は劣化して何も無い状態でした。
古いフレームなので、フレームだけでも、なかなかの佇まいなんですが、やはり椅子は椅子として使って上げる事が一番だと思い、出来るだけ雰囲気を壊さず、尚且つ手前どものテイストが出る様に制作を進めました。
完成した椅子はこちらです。
今回は、長く使って頂いた時に、エージングが楽しめる様にタンニンなめしのヌメ革を使用しました。
出来るだけ、フレームの持つ佇まいを損ねたく無いので、シンプルに仕上げました。
そして、後ろ姿は、手前どものテイストで色を付け、アシンメトリーの四角形で繋いで背もたれを付けてみました。
仕上がったばかりの状態では、ナチュラル色のヌメ革が少し気恥ずかしい感じですが、エージングが進み、飴色になった時にフレームの佇まいとマッチするのではないかと考えました。
古い物は、痛んでしまって処分してしまえばゴミになってしまいますが、作りが良い物も多くあるので、少し手を加えて、新たな活躍の場を与えてあげられる事が、物を制作する者としては嬉しい事です。


