5月16日、神戸市において水際検疫対策以外で初めての新型インフルエンザ感染者が確認されて以降、日本各地で新型インフルエンザ感染者の確認が相次いでいる。北海道では、まだ感染者が確認されていないものの、そのウイルスが津軽海峡を北上するのは時間の問題だろう。


 これにともない、全国的な社会問題になっているのは、「マスクが手に入らない」ということだ。北海道でも、ドラッグストアなどの店頭からは、マスクが消えた。


 マスクは、新型インフルエンザに対して100%の効果があるわけではないものの、予防や感染拡大阻止には重要である。




 しかし、本当にマスクはないのだろうか? 筆者は、まだそれほどの感染が広がっていないソウルの総合商社に取材を試みた。そうすると、「ソウルには、在庫が充分にある」という、驚くような答えが返ってきた。


 その総合商社から、日本語でも簡単に個人輸入ができるインターネット・ショップを紹介していただいた。「innolife」という、韓国の信頼できるポータルサイトのショップである。


http://shop.innolife.net/shop/main.php?so=a.ai_name&s=%A5%DE%A5%B9%A5%AF
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(読者に誤解のないよう申し上げますが、これはアフィリエイトではありません。マスクが売れても、筆者には1円もお金が入ってきません。)



 1パック50枚のマスクが国際運賃込みで、

1,400円である。格安と言って良いだろう。


 筆者も試しにカード決済で購入してみた。国際便であるため、1週間ほどの日数がかかるそうだ。発送確認のメールも届いたため、到着し次第、そのマスクの写真も追加でアップロードしたいと思う。



 国内でマスクを調達できない場合は、海外からの個人輸入をするなど、「賢い消費者」になる必要がある。このような身の危険にさらされた場合、いくら地方自治体や地域の開業医が最善を尽くしてくれたとしても、最終的に自分自身を守るのは自分自身しかいないのだ。




 しかしながら残念なことに、この国には「賢くない人」もいる。それは、一部マスコミやコメンテーターだ。


「季節性インフルエンザと同じ毒性だから、騒ぎすぎなんだ」との報道に、筆者は激しい違和感を覚える。季節性インフルエンザでも、高齢者を中心に毎年1万人前後の死者が出ているのだ。



ジ・オンライン・プレス北海道

(「社会実情データ図録」より引用 http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1955.html


 この「1万人前後の死者」という現実は、「たいしたことのない話」「騒ぎすぎ」なのだろうか?


 しかも、今回の新型インフルエンザは、諸外国において従来型の季節性インフルエンザよりも4倍の致死率を記録しているのだ。さらには、現時点においてワクチンさえもないのだ。


 読者には、感染予防対策と共に、注視して欲しいことがある。それは、もし不幸にしてこの国から1人でも新型インフルエンザによる死者が出たら、「たいしたことのない話」「騒ぎすぎ」と報道するマスコミやコメンテーターが、パタリといなくなるはずということだ。それどころか、「たいしたことのない話」「騒ぎすぎ」と報道していたことさえも、隠してしまうであろう。



 例えば、交通事故の死亡報道を考えて欲しい。「2008年の交通事故による死亡者数は、5,155人」。この数字をマスコミが伝えるときに、「たいしたことのない話」「騒ぎすぎ」と表現するだろうか? それどころか、マスコミは交通事故の死者が1万人を超えた年を「交通戦争」と表現してきたはずだ。



 それを考えた場合、前述したとおり、季節性インフルエンザよりも4倍の致死率を記録し、ワクチンさえもない新型インフルエンザを「日常生活における大きな危険」ととらえないとしたら、「たいしたことのない話」「騒ぎすぎ」と報道する一部マスコミは、どのようにとらえているのだろうか?




 もちろん、読者にはパニックにならず、地方自治体や医師の指導のもと、冷静に行動して欲しい。それとともに、一部の「残念なマスコミ」の報道をうのみにせず、データに裏打ちされた正確な情報をもとに、正しい行動を取って欲しい。
 そのためにも、うがいと手洗い、消毒、そしてマスクの個人輸入から始めよう。