最近の石けん作りは多様化して、今までの常識が変わっていることもあるので、改めて今、石けんの学び直しをしています。
「私の友人が家で翌日~1週間後に使えるCP石けんを作ったけれど、pHが下がらなかったみたいなんだよね~」
と、あるソーパーさん。
その時の「pHが下がらない」という言葉が何となくひっかかって、振り返ってみました。
石けんのpHは9~11程度。
脂肪酸ナトリウムごとのpHは(1%濃度の石けん水)
ラウリン酸ナトリウム 10.1
ミリスチン酸ナトリウム 10.4
パルミチン酸ナトリウム 10.7
ステアリン酸ナトリウム 11.4
オレイン酸ナトリウム 11.2
リノール酸ナトリウム 10.9
〈Scientific Soapmaking/Kevin M Dunnより〉
比較するとラウリン酸ナトリウムのpHが一番低いので、pHだけで考えるとココナッツオイルやパーム核オイルを配合するとpHが下がりそうです。
ただし、ラウリン酸ナトリウムの石けんカスが皮膚に吸着残留すると洗顔後の肌のつっぱり感や刺激を感じる場合があるようです。
↓
CP石けんを作ってすぐ使えるか?は、
「pHが範囲内であればOK」
「pHが範囲内でも十分乾燥させてから」
などと、基準が人それぞれ違いますが、安全に心地よく使えるものがいいですね
今回、久しぶりに「Scientific Soapmaking」を開きました…
購入したときは、「頑張って石けんの科学を勉強するぞ」と翻訳アプリを片手に張り切っていたのですが、早々に挫折
これを機に、もう一度トライしてみましょうか…
少しずつ、少しずつ…(何年かかるのか)
石けんを作っている人なら気になってしまう(?)木
〈「食と農」の博物館・バイオリウム〉