「デザイン豚よ木に登れ」著・都築響一 | 特攻隊長ツチヤコウヘイの斬り込みBlog!!

「デザイン豚よ木に登れ」著・都築響一

あいあいども(`・ω・´)


ちゃんとアウトプットもしないと
忘れ去っていくので、

最近の読書記録
どどっといきます。





 
現代場末生態研究の巨人、
都築響一先生。




「ROADSIDERS' weekly」
というメルマガを刊行してらっしゃっていて、

私が唯一購読している
有料メルマガであります


面白さ、分量、深み、
取材力、写真のぐっと入ってくる感、

たまらんです


日本全国の、
足で回らんと絶対入ってこないような
コアな情報、写真が
毎週届くわけで。

これで月1,000円とか、
コスパ半端ない…

特にオススメは、
「突撃!隣の変態さん」という
コーナーですきゅんっ




話それました。

デザイン豚よ木に登れ


こちらは、

最近の日本のクールでスタイリッシュな
デザインについて、深い考察を巡らした
おしゃれな本ですにゃ


そう、

まるでうららかな平日午後に
お気に入りのカフェでMacBookAirを開いて
自由でノマドな僕を気取るような…

…ヘドの出そうなライフスタイルの
デザイナーさんがたの脳天を叩き割ってくれるような、

下世話で猥雑で混沌とした人間生態に
ねっとりとしつつ分析的な視点をぶつけた
パンキッシュな一冊です。


ぜひお手元に両さん




内容としましては、


・ピンク映画のタイトル描き文字

・京都菓子屋のエッチなおつまみ

・タイの地獄絵図イラスト

・エアブラシで描き込まれたデコトラ

・水森亜土の世界

・片桐仁の携帯魔改造

・上野クリニック・タートルネックの男

・巻末開運グッズの叙情詩

・94歳エロスクラップコラージュマスター


といった物に
愛情たっぷりの視線を注ぎ、


さあデザインとは何だ
ものを人に伝えるというのはどういうことだ
好きという姿勢を貫くとはどういうことだ

かっこいいものとは、どういうものだ


そうした疑問を投げかけてくる。




あとがきより。


コンピューターさえあれば、
だれでも、そこそこのデザインができる、
そういう、かつて経験したことのない時代に、
プロとしてお金を取るデザイナーは、
いったいどう生きていけばいいのだろう。

(中略)

アマチュアとプロフェッショナル、
単なる趣味と“それ以上のなにか”をわけるものは、
対象への好奇心の深度、フットワークの軽さ、
そしてなにより表現への思いの強度しかない。



身につまされる。




好きになるということは、

徹底的に調べ、足を運び、
見、聞き、尋ね、
触り、
嗅ぎ、 味わい、
そこから吸収し、盗み、真似し、
最後には自分の中に同一化させることだ。

人でも物でも事象でも。


それができてないなら、
好きが全然足りてないねにゃ

何かを好きになるって
大変だ。