ノーツビューは、ノーツDBにある文書のリストを表示します。
ビューはアプリケーションの使い勝手を大きく左右します。
Notes4.5のときだったか、ノーツクライアント向けに作成されているだけのノーツDBをブラウザから初めて開いた時、いきなり、ビュー一覧が表示され、ビューで列内容を見られ、ビューから文書を開くことができて、これは便利だと思ったものです。
それから10年以上たって、ブラウザで参照するノーツDBを作成する機会が出てきたのですが、WEBビューに困りました。列に表示する内容が長短ばらばらで、その上、ビュに多数の列を表示する要望があったためです。
担当のプログラマー曰く、ノーツクライアントと違い、WEBでは
・タイトルの列幅は指定できません。
・列幅をユーザがマウスを使って変更することもできません。
・長い内容を折り返して列内に表示することもできません。
列幅、列内容表示問題への対応策は、(a) 列への表示内容を指定の文字長に限定するか、(b)内容に合わせて長い列幅にするかのどちらかです。
(a) の場合、重要な列内容をビューで確認できない、
(b) の場合、長い列より右の列内容を見るには、横スクロールしなければならない、
どちらもちょっと受け入れにくいものです。
簡単に作れるというメリットは確かに大きいのですが、ノーツWEBビューにも、もっと見やすさ、機能性が求められると思います。
Notes8.5で新機能のXpagesが出てきています。
IBMの新しいサイト(http://iqjam.net/iqjam/iqjam.nsf/home.xsp )で
見た目と機能性にすぐれたビューを見ることができます。
でも、すぐ、そこにジャンプできません。
例えば、Domino7でも実現できるノーツWEBビューを考えていきたいと思います。
<ビュー設計へのHTMLの追加>
ドミノサーバはビューを、列タイトル、列値からなる<table>としてブラウザに送ります。HTMLのtableにスタイル・イベントをそれに追加すれば、望む形・動きをさせることができます。
ノーツのビュー設計で、列タイトル、列値にパススルーできるようにHTMLを追加します。そのHTMLは、ブラウザ上で解釈されます。
いろんなHTMLの追加があると思いますが、
下では、ビューの列に表示する文字数を限定した上で、「....」部(画像)にマウスオーバーすると、その列の内容をポップアップ表示するようにしています。
ビューの水平スクルールを少なくして、文書を開かなくても長い列の情報を確認することができます。
もっと機能的にするには、個々にHTMLを追加するのでなく、HTMLのtableモジュール、ウィジットを使う方法もありそうです。次は、ウィジットの例を見ていきます。