夢の中の自分も思ってたけど、

起きてからも「うわ〜意気地無しだな〜〜」って思うような夢を見てしまった…

 

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夜だった。

空を見上げると、群青の空を埋め尽くすほどの白い星々が、空一面に瞬いていた。

あれが天の川か?みたいな星の集まりはあったけど、

その存在感さえも若干薄いような、尋常じゃない無数の星がそこにあった。

 

そんな空を見上げながら、自分は小道を歩いている。

少し歩いた先に大きな道があって、

この道でヒッチハイクでもなんでもすれば、外の世界へ出ていけるのだ。

自分の足で歩いていったっていい。

この道の先に、自分の知らない世界がある。

それは生ぬるい既存の過去を捨てて、未知の領域へ挑戦することを示唆していた。

 

未知の世界というのは新鮮で、魅力的で、

そして、とても恐ろしい。

今までの何もかもが通用しない。

胸の内には、道の先へ向ける確かな好奇心があった。

 

けれども、夜空を見上げて、その美しさを目に焼き付けて、

これを思い出にして、諦めよう、と自分は踵を返してしまった。

来た時とは逆に下を向いて小道を戻りながら、

全く自分は、つくづく意気地無しだな、と自嘲した。

 

この後ろ向きな決断をした、

この日の光景だけはしっかりと脳に刻みつけておこう。

頭の上には、信じられないくらい美しい夜空が広がっていた。

足元を見ると、若葉をつけた木々の瑞々しい枝が伸びている。

それはまるで、星明かりに照らされてできた色のある影のように、

輪郭も色彩も鮮やかに地面に映るのだった。

 

このチャンスを掴まなかった後悔がちくりと胸を焼くけれども、

それでも、確かに安堵している自分もいて。

その両方を抱えながら、元いた場所へと帰っていった。

 

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なんつーか、あれだよね。

歳とったんだなあ、ってのが顕著に判る夢だなあ〜