先日、勢いのままにラフを書こうとして、書き出した。

そして、実に四行目くらいで、挫折した。

リアルに四行目くらいだった。いやホントに。

 

土曜も一日仕事で、

朝飯を食う余裕が無かったから、適当に冷蔵庫にあるものを弁当に詰めて、

とりあえず職場に行って、実験を仕掛けてから弁当を食って。

そのまま昼飯を食うタイミングを逃し、夕飯を作る気力も無く、

とりあえず腹減った、と帰りがけに弁当を買って、食べて、ゴロン。

 

寝っ転がりながら、

あー、それじゃあ、勢いがある内に書くか。と思い至り。

PCを開いて、ぽちぽちと打って。・・・・・・止まった。

笑えるくらい、おいマジかよ、と自分でもツッコむくらい、早かった。

 

イヤ、書きたい場面は何となく、映像として頭の中で動いている。

出てくる人物もはっきりしている。

けれど。いや、これも解ってはいたことだけど。

解ってはいたけれど、これを機に、その人物のことが煮詰まるんじゃないかと、

期待していたのもあって。

 

要は、ほとんど何も決まっていない人物を書こうとしていて。

大丈夫大丈夫、何とかなるだろ、勢いで。と思っていたけれど、

全然、全く以て何一つ、何ともなりそうになかった。

 

これも決まってない、あれも決まってない。

しかも、その内のいくつかは割と、あちらの世界の根幹に関わってくる所で。

おっと、これは適当にすると、結構マズいぞ。と、

THE・適当人間の自分でさえも、お前ちょっと待て、これはちょっと待て、と。

そう思える部分で。

 

で、寝っ転がりながらそうやって悩んでいれば、寝落ちするのはごく当然な訳で。

食っちゃ寝した罪悪感と、多分これはすぐに答えが出てこない案件だと思ったので、

日曜の今日は、とりあえずぶらっと散歩に出た。

こういう時は、経験上、あまり机に齧り付いていても解決策は出てこない。

音楽でも聴きながら適当にぶらついて、帰りにお気に入りのカフェにでも寄って、

イメージが湧いてくるのを待とう。

 

ついでに、先日電池の切れた腕時計の電池交換をしてもらって、

時計屋からぶらぶら歩いて、歩いて、歩いて、歩いて・・・・・・

スマホの地図も見ずに、ただひたすら適当に、途中からスカイツリーでも目指すかと、

所々にある地図の看板を見ては、歩いて、歩いて、歩いて。

さっきマップを見てみたら、10km近く歩いていたらしい。

 

その間、そのことを考えてはいたけれど、

途中から音楽を聴く余裕もなくなって、ここは一体どこなんだと思いつつ、

スマホで現在地を確かめるのは何となく悔しいから、何となくこっちっぽい、と

適当に歩いて、また歩いて。・・・・・。

家を出てから実に三時間半くらい経って、ようやく家の近くの地名が看板に出てきて、

助かったと、またそこから四十分くらい歩いて、戻ってきた。

結局、お気に入りのカフェまで足を伸ばす元気も無くて、その辺のカフェに入った。

 

まあ、東京って所は、大体歩いて十分もすればどこかの駅に辿り着くから、

本当に帰れなくなった時は、どこかで電車に乗ればいいので気が楽だ。

 

それで、歩いてる間に、途中から思ったことは。

これはじっくりと、腰を据えて考えにゃならんということ。

少し前に盛大に愚痴ってた、全ッッ然こっちを振り向かないヤツ。

あそこまでじゃなさそうだけど、あのレベルに近いくらいの問題児・・と言うか。

問題があるのはそいつじゃないけれど、そいつを書くに当たって必要な諸々が、

大変に厄介そうなので。

 

ぶっちゃけ、何で今までそれ決めてなかったの?っていうくらい、

あちらの世界の根源的な所だから、まあ、いい機会と言えば、そう。

その人物自体のことを理解したかったのはあるけど、

どうやら彼は、そしてあの歌は、それでは収まらないレベルの「いい機会」を与えてくれたらしい。

 

あー。また、あの悩ましい日々が始まってしまうのか。

苦ではないけど、何だろうな。モヤモヤする、ってのはある。

まあそれも、この趣味の楽しさ、なんだろうけど。