一人暮らしになって気が付いたのは、自分はわりかし綺麗好きなんだなぁってことですね。

いや、全然キチッとはしてないけど。どうでもいい所は放っておくけど。。

一週間に一度は掃除しないと気持ち悪いし、食器も1~2週間に一度くらいは塩素ぶっ込まないとやっぱり何となく気持ち悪いなあ。

生来ズボラなんで汚部屋になるんじゃないかと家族をハラハラさせたんですが、まだ大丈夫みたいです。

 

だから土日のどちらか、家にいられる日は大体掃除・洗濯の日ですね。

洗濯は週の間にもするけど、布団やシーツは週末でないとなかなか厳しい。

面倒臭いなぁって思うけど、生来掃除はそんなに嫌いではない。

小学の頃にはそうだったなあ。学校で先生に褒められたっけ。

 

掃除の間は小さなスピーカーで音楽を流していて、休憩したり終わった後はコーヒーを飲みながら音楽を聴いて、ゆったりするのが最近の楽しみ。

よく流すのはBeatlesかCarpentersかBack street boysかな。一曲リピートじゃなくて色んな曲を聴くのがいい。彼らは名曲揃いだからね。

Carpentersは昔から好きだったけど、最近またかなり聴いてる。

 

今年の夏は恒例になりつつあるけど、父さんと二人で福島へ帰った。

父さんといる時は、BeatlesやCarpentersみたいな、父さんが知ってるような古い歌を車で流すようにしてる。そうすると父さんが喜ぶのを知ってる。

Carpentersを流すと、いつもカレンの美しい声を褒めて、「何であんな若いのに死んじゃったんだろうね」といつも嘆く。そして昔よく通っていた喫茶店の話をする。

 

カレンが摂食障害で若くして亡くなったこと、

本当はドラムをやりたかったらしいこととかは、父さんから聞いて知った。

でもそれだけじゃなく、父さんが懐かしそうに昔話をする。

その話も、結構な回数聞いてる。

「何回もお前に話したよな?」

「うん、何回も聞いてるけど?」

そう言いつつ、また同じ話をする。

Carpentersの曲が聴きたくて喫茶店へ通ったこととか、喫茶店のマスターの話とか。

そうするとずるずると昔の記憶を掘り起こしてきて、ああだった、こうだったみたいな思い出話をする。大体は聞いたことがある。

Carpentersの歌声をBGMに。

 

好きなんだ、あの時間。

きっと、これからもCarpentersの曲を聴く度に、父さんの話を思い出すんだろう。

最初の時に「綺麗な声だよね」って言ったら、ホントそうだよって頷いてた。

「こんなに綺麗な声だったのにね…」って話してくれたのが、多分最初。

「何でお前がこんな古い歌聴いてんだよ」って、それもいつもの台詞。だって父さんと兄貴が聴いてるんだもの、そりゃ影響されるさ。

 

きっと、

いつか父さんが逝ってしまって、その後になっても

Carpentersを聴いたら、父さんの嘆きと、昔話を思い出すんだろうなって。

父さんがいなくなっても、そうして自分の中に残るんだろうなって

 

だから、そういう記憶を大事にしたいな、って。

 

そんなことを考えるくらいには、歳をとりましたよ。