ストーリー性があるのかないのか、よく分からんけど結構長い夢を見たなと思う。

覚えてる最初のシーンは、ウサギの幽霊だか亡霊だかが見える、ていう所だった。
兄貴と他数人がいる部屋で、まず兄貴がそれを言い出す。
その辺、と言われた場所に注意を向けると、畳の上がぼんやりとして、全体に青みがかった、ウサギの絵柄が描かれたばかでかい毬?みたいなのが見えた。
それがとても嫌なオーラというか敵意をこちらに向けていて、ぞくりと寒気がした。

な、いるだろ。うん、マジだ。
みたいな会話をして、とりあえず祓おうということになる。
その時、自分と遊んでた小動物?が特殊な力で祓えるというか、その毬と似たような存在らしく、そいつにどうにかしてもらおうとするけど、そいつは毬を敵だと思っていないようで無反応だった。

じゃあ仕方ない、ってな訳で、自分達で祓うことになった。
祓い方は知ってるようで(ということは以前にも別の相手にこの方法をやって成功していることになるので、冒頭の前に思い出せないシーンがあるらしい)、車座になってカードゲームみたいなものをやるらしい。で、その間は誰かに憑依させないといけないらしい。

兄貴と自分以外にはその毬は見えないようだし、怯えてる人が多かったので自分が憑依を引き受けた。
憑依されるには短くて黒くて柔らかい棒みたいなのを触ればいいんだけど、それに触れた途端に酷い悪寒と気持ち悪さに襲われた。
すぐ近くにあの毬の存在を感じる。ていうか、背中に覆い被さってる感じ。
どうにか我慢できたけど、頼むから早くして、結構しんどい、とお願いしてゲームを始めた。

ゲームは順調に進んでいったんだけど、もう移動しないとイカンというので中断されてしまう。
えっ、マジ、憑かれてるんですけど。寒気半端無いんですけど。
という訴えも虚しく、その他大勢のいるバスに押し込まれる。
両隣がよく一緒に飯を食べに行く友人で、そこだけちょっと安心した。

気持ち悪さと悪寒に耐えつつバスに揺られていると、道の両隣に医療施設があった。
友人は二人とも医療や福祉関係の仕事に就いてるので、二人は将来どっちに入るのかな、とかいう会話をした。

暫くすると、バスが停まった。
普段なら乗り物酔いとは無縁の人間だけども、憑かれてる所為で気分は最悪、おまけにバスの揺れが加わって、もう気を抜けば吐けるレベルだった。
ので、もう限界だとバスを降りた。
外の涼しい空気を吸い込むと、いくらか楽になった。
身体の重さとだるさは消えなかったけど。

周囲を見渡してみると、近未来的な道に立っているのが分かった。
何本もの道が宙へと立ち上がって、複雑に絡み合うように立体交差している。
滑らかな曲線を描く道路の重なり。
すぐ近くの街灯の根元を探すと、遥か下の別の道から伸びている。

ふと思いついて、街灯(一番近い街灯は自分よりも少し低い位置にあった)から上に突き出た装飾?のような棒に逆立ちする形で飛び乗った。
そんな腕筋とバランス感覚があるわけはないので明らかに夢なんだけども、街灯は複数が一ヶ所にまとまってたから、逆立ちしたまま街灯を飛び移ったりした。

危ない、という声が聞こえたけど、少しでも身体を動かしてる方が楽だったし、反抗心みたいなのもあった。
やめろ、と言われるとやめられなくなる感じ。

それでしばらく街灯から街灯へ飛び移って、歩道らしき道の近くまで来た所で、その上へと飛び移った。
道には雪が積もっていて、疲労を感じてごろんと横になると、そのままずぶずぶと雪に沈んだ。
ひんやりどころじゃあないハズだけど、雪は運動して暖まってた身体を心地良く冷やしてくれた。

大分気分も良くなったので、飛ぼうかな、と考え始める。
起き上がって辺りを見回してみると、周りの道は複雑に絡みながら上へ上へと伸びている。自分が今居る歩道も、地面はかなり遠い。
丁度いいか、と。
とん、と軽く道の端を蹴って、空中に身を投げ出した。

グライダーのように滑らかに降下し、地面が近くなった所で上昇する。
しかしどうもしっくりこない。
何だかな、うまく飛べてる気がしない。

おかしいな、と上昇したり降下したりを繰り返していると、頭上を別の影が横切った。
なんだ?と振り返ると、たぶん夢の中だけの住人であろう友人らしき少年(~青年?)が同じように飛んでいた。
こちらを見て得意気に笑っている。自分がうまく飛べていないからだろう。
子供のような、幼稚な競争心が湧いてくる。

それからしばらく、二人で空中の追いかけっこを楽しんだ。
立ち上がる道路の中を。
乱立するコンクリートの林の中を。
落ちた時のことなんて、全く気にも留めずに。


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めちゃんこ長いこの夢を、携帯でぽちぽちと打ち始めたのは昨年の一体いつからだったろうか。
書き足しては保存し、書き足しては保存しの繰り返しで、ようやく書き終えることができました。長かった…!!(ホントに
つか、PCで書けよって話ですが。
しかしそれはそれでめんどい。無精も良いトコですが無精なんで。

またナチュラルに飛べる夢ですな。今回も自由自在とはいかなかったが…
あれぇ?この数ヶ月内くらいに、他にも空飛べる夢見なかったっけ??
ホウキに跨がって飛んだ、漠然とした記憶があるんだけどなぁ…