顔も体型も格好もセンスも人並み以下なもんで、特に自慢できる所はないがその中で敢えて挙げるとしたら目玉と指は私的に気に入っていると言える。
んですけど。目玉ってのは、気に入ってるのが目の形でなくて目の色の方なので。
虹彩の色と言うともっと正しい。

指は他人からすると細くて長いらしい。
他人がそう言うんだから、まあ自慢できる点なのかと。
問題は、その指先をボロボロにするのが癖だってことだ。

最近、この癖をやめようと一念発起したんですが、意識してみると相当な頻度で指先をいじっていたことに気が付いた。
無意識に指先の皮を剥くっていう、端から見ると奇怪であろう自傷癖って言うのかよく知らない意味不明な癖なんですが、はたと気が付くと指の皮を摘んでいる。
あそうそう、と思い出してそこで止める。その繰り返し。

小学の頃に母親にその癖を指摘されて怒られた記憶があるので、おそらく小学の時からちょっと前までずっと、自分の指はボロボロだったんでしょう。
何というか、一度始めると今度は「この形になるまで剥ぎたい」っていう欲求が出てきてしまって、完成形にするまでむしり続けてしまうんですな。
だから、まず剥かない、ってのを徹底しないと意味がない。

意識して止めるようになってから指が滑らかなんで、これまた違和感なんですが。
本来はこんなに綺麗なんかと驚き。
剥きたい衝動に駆られる度、なんとか堪えてます。

ちょっと暇になると、すぐにこの癖が出る。
ちょっと手持ち無沙汰になったとか、ちょっと時間が空いたとか。
常に片手を塞いでおけば大丈夫かと思ったら、今日気付いたら片手だけでもやってた。なので両手を塞いでおかないといけないらしい。

他の部位より二倍三倍以上に分裂し続けた指の表皮、ガタが来るのはここからかな、なんて思ってますが。
まあそれは仕方ない。早く良い義手が開発されるといいな。
もしくは、右手が腐ったら左利きになればいいだけだ。

左手まで腐ったら、それはきっと死ぬ時だ。