永遠、ていう言葉は、割と嫌いな部類に入るんだと思っている。

世の中には、どれくらい永遠を欲しがってる人達がいるんだろう。
分からないな、あれは全ておとぎ話だか小説だかの中だけの話であって、実際に永遠を望んでいる人は案外少ないのかもしれない。
というか、永遠を心から望む人なんて一人もいないかも。
ちょっと考えれば解ることだろう、永遠なんてものは存在しないんだってこと。

いつまでも幸せなわけはないし、
いつまでも不幸なわけもない。
いつまでも生きてるハズがないし、
いつまでも愛せるハズがない。
イヤ、最後のは正直分からん。人に因る、んだと思われる。

たぶん、昔は永遠という言葉が好きだった。
けれども、永遠なんて存在しないと解った頃から嫌いになった。
永遠、という言葉自体は嫌いじゃないのかもしれない。
それを「人」が口にするのが嫌なのだ、きっと。
そんな気がする。

どんなに願っても、
どんなに願っても、
どんなに願っても、
「永遠」なんてありはしない。

どんなに死にたくなくてもいつかは死ぬのだし、
どんなに愛していても気が変わることはあるのだし、
どんなに時を止めたくても時間は流れていくのだし。

人間なんて、うつろう宇宙の中の片隅で、同じくうつろう存在の一つに過ぎない。
永遠に家族がいるわけがない。
永遠に地球があるわけがない。
永遠に宇宙があるわけがない。
(最後のは専門家でもないしちょっと自信が無いが、少なくとも「常に同一の宇宙である」わけはない。ハズ)

そんな存在が、永遠などと口にすることが何だかムカつく。
結局はそれだけのことで、まあ、自分はほとほと偏屈だっていうだけの話。
イヤ、本気ならいいんだ。本気で「死ぬまでずっと」と考えているのなら。
どんなことが起こっても死ぬまで変わることは決して有り得ないと、そうはっきり言えるのなら。

その決意を覆した人には、是非とも地獄に落ちてもらいたいものだけどね。



Vertical Horizonの『Forever』を聴いてたら、何となく泣けたっていうだけの話なんだけど。
どうしてこういう話になるかな…