冬がはじまるとき

遅刻気味の今朝は、久し振りの冬用コートに身を包んだ。
空気は肌触りのいい冷たさだ。
イヤホンからはAvril Lavigneの『Anything But Ordinary』が流れている。

切羽詰まった夜が明けた朝は、大抵ベッドの周りに論文、資料、ペン、携帯が散乱している。
今朝も例に漏れずそうだった。
雨戸を開けに来た親父殿が、呆れた声を出した。
まだまとまっていないそれらを掻き集めて、慌てて家を出た。

いつもは乗らない通勤急行に乗る。
今日の占いも見なかった。今日の運勢はどうだろうな。
携帯にいつも表示されているそれを見たら、見事に最下位だった。

今日も楽しい日になりそうだ。