ラフ書くと言っておきながら、ちょっと前に見たカエルの夢オチ。
カエル好きな方は読まない方がいいかも知れない。あと、何となく想像力豊かな人は読まない方がいいかも知れない。(グロ的な意味で
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薄いコンクリートで両岸が囲われた、小さい川があった。
そのコンクリートの道路側に、でかいオタマジャクシがいた。
アルビノか、と思った。体色が白い。オタマジャクシなら透明になりそうだけどな、と高校時に飼っていた奴を思い出す。確か、後輩が名前を付けていた。名前は、アフちゃん、だったような気がする。
目玉は黒いが、皮膚に埋まっている部分、人間でいう瞼の辺りは青っぽい。
ちょっとグロいと思えるのはそれくらいで、後は単に白くてでかいナマモノだ。
おまけに活きが良さそうではある。ビチビチ跳ねている。ていうか、フツー、死んでるだろ。成体は両生だというのに、幼生だからという理由だけで鰓呼吸しか出来ない不便さにちょっと同情した。
どうして奴等は幼生から肺呼吸を始めないんだろう。流石に、それだけの器官を作るのは無理があるのか。
相変わらず、白いオタマジャクシは目の前でビチビチ跳ねている。
すると、見ている間に、何故かサイズがものすごく小さくなった。両手で抱える以上の大きさだったものが、いきなり通常より少し大きいくらいのオタマジャクシのサイズになった。多分、ウシガエルのオタマジャクシのサイズだ。何故か目玉は大きいままで、ギョロギョロと忙しなく動いてはいるが。
何だか、ものすごく喰いたくなった。
なので、徐に掴んで、口の中に放り込んだ。
もきゅ、とイイ感じの感触。口の中でもビチビチ動いてやがる。
片方のほっぺに押し込んで、上と下の歯で挟みこんだ。お、イイ弾力。
そのまま頭部を噛み砕こうとした時、ふと想像した。
噛み千切る。頭部、つまりオタマジャクシの、オタマの部分だ。今、丁度その真ん中辺りに歯が食い込んでいる。
このまま歯と歯を合わせたら、オタマの内容物が口腔内にぶち撒かれる訳だ。
目玉が潰れて角膜から透明体から網膜から視神経その他エトセトラが蕩けだすか、若しくはそのまま外れて脳ミソと一緒に舌の上に零れるか。水分多そうだから、口の上から下、反対側のほっぺた、喉まで、体液が飛び散るだろうな。
風船が破裂するみたいに、勢い良く。
オタマにぎゅうぎゅうに収められてる、脳も内臓もコイツが食ったものも排泄物も。
……それは、
結構なレベルで、
気持ちが悪いのではなかろうか。
すんでの所で思い留まり、そのまま吐き出した。
そして、もう一度拾い上げて、川へと放り投げておいた。
ちょっと歯型が残っていたのは、きっと気の所為だ。
そういうことにしておこう。
そのまま、何事も無かったかのように家路についた。
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書いた後で思った、透明体でなくガラス体でないか。透明体って何だ。