今日の午後はひたすら案内役。(のバイト)
うっかりすると走り回る程の勢いで動いてたので、そりゃ汗かきましたともさ。
それでちょっと一息つけた所で、何気なく自分の手のひらを見てみたんですな。
指先まで赤味がさしていて、じんわり熱を持ってました。
ああ、生きてるなァ、とぼんやり考えました。
皮膚の下にあってあの強烈な色は大分減衰されてるけれど、薄皮の下の肉には血液の流れがあって絶え間無く酸素が供給され続けていて、宛ら人体の不思議展で見た(っつーかオフィシャルブック買ったんで常に家に写真あるんですが)全身の血管のみのヒト、あの指先の細く分岐した夥しい毛細血管の一本一本の脈動が感じられるような気がして。
生きてることを実感することは、普段の生活の中じゃあまり無いもんですから。
こういう時にふとした感慨に耽っておくのも悪かないかなと思います。
不思議なもんですね。
心臓のポンプひとつに、動物は自身の全生命を預けている訳ですから。何とも危うい。
大体生物どれをとっても血は赤い、というのが世の常識でしょうが(まあそれが殆どの生物にとって必然だったんでしょうが)、自分はヒトも赤色で良かったと思いますよ。
本能的なものですかね。あの静脈血のねっとりとした濃厚な暗赤色の中に、生命活動の原動力が詰まっているのかなあと。(流石に動脈血を実際に見たことはない…)
まぁ別に、青かったら青かったでそれも良いのかもしれませんが。
暖色系だから、温かみが感じられるってのもあるのかな。
自分の身体は、自分のもの。
この世で唯一、他の誰にも占有されることのない、それでいて最も勝手に色々やってる奴のような気が。
誰に命令された訳でもない、自分自身すら命令することは出来ない。
それで勝手にヒトになって、勝手に死に向かって突き進んで行くんですからね。