今朝起きてみたら、なんだい晴れてるじゃん!

そんじゃ行って来るかってんで行って来ました曼珠沙華祭り。

目的地は巾着田という所。昔よくキャンプに行ったなあ。

道がわからないんで地図をコピーしてリュックに詰め、チャリで片道10kmちょいの旅スタート。


目的地が山だけあって、起伏が激しいのなんのって。

歳を考えてあまり無理せず、相棒である自転車と途中休みながらのんびり行きました。

んー、チャリの旅はいいねえ。


そして約1時間半後、巾着田に到着。

チャリを停めて橋を渡れば、そこには艶やかな赤色の絨毯が。

何とも幻想的な風景でした。木漏れ日のスポットライトとかあると一層映える。

そして大抵そういう所にはでけーカメラ抱えた人がレンズ向けてる。

…何つーか。皆さんのセンス大衆的ね。

あまり個性的な拘りある人とかは居ないのかしら。


にしても、曼珠沙華って花はボリューム感あるというか、これでもかって程存在を誇示する花の形ですな。

別名彼岸花、スパイダーリリー。ああ、そんな感じする。

ヒガンバナ科コリス属の多年草。中国より渡来、東北以南に分布する球根植物。

球根にはアルカロイドを含む有毒植物…間近で見る花の毒々しさはこれを示す為か?

あ、白いシロバナマンジュシャゲも見てきました。紅一点ならぬ紅の中の白一点、なかなか絵になる。


そう、曼珠沙華ってのはどこか妖しい美しさが魅力的。

赤白黄色のチューリップみたいな純心な可愛らしさとは、そもそも生きてる世界が違う感じ。

だから三途の川の岸辺に咲くだとか、庭に植えると火事になるだとか云われちゃうんですかね。

他にも、死者の化身だとか。こういうネタは別に嫌いじゃないですけどね。寧ろ好きですけどね。

昔、自分もそういうの書いたなあ。今日のタイトルもそこから。

それはどうでもいいとして。


一人でのんびりぶらり気ままに散策して十分楽しんだ後、御土産に「王峰」という品種の栗と味噌焼きの酒饅頭を買って帰路につきました。


その時の会話↓

黒「チャリで2時間位なんスけど、コレ(→饅頭)大丈夫ですかね?」

店のお爺さん「大丈夫だよー!買って行きなー!どっから来たの?」

黒「○○(←地元の地名)っす。そんじゃ5個入りのやつ下さい」

お爺さん「あー○○かぁー!気を付けて帰りなねー!ありがとうございましたー!」


威勢の良い、それでいて気も良さげなお爺さんでした。商売人だなァ。

帰りは往路とはまた別の道を通ってチャリチャリ帰りました。


いやー、流石に疲れたなあ。坂道多かったのは辛かったな。

それでも、目を閉じた後にさえ瞼の裏に残る強烈な赤さは一見の価値があるかと。

ふと立ち止まって周りを見渡せば、何処かへ誘う様に揺れる炎の如き赤の花。

炎と言うよりは、もっとグロテスクな色かな…。血の方が近い?

まあそう考えると、人魂が宿ってるとか云われるのも不思議じゃないかも。

信仰と嗜好は別物ですしね。