15、16日と行って来ました、父さんの実家。福島県中通りにあるとある田舎町なのですが。
その前に、行く道すがら高萩の海岸へ行って、ほんの少し太平洋の海を感じてきました。んー、パシフィック!いつも行く海は千葉の館山なんで、内房なんですよ。いやー、外海に面してるとやっぱ波の勢いが全然違いますな。すぐ沖に連れて行かれそう。
おまけに波打ち際から5mもいかない辺りで既に自分の身長の3分の2以上が浸かるという。
なので浅瀬でぱちゃぱちゃ遊んでるだけで終わりました。それでも波が高いので十分に楽しめましたが。
のんびりしてようかと思ってたのですが、雷注意報が発令されてたので結局すぐに引上げました。
因みに、自分の家族は母さんが「夏に海に入ると冬に風邪ひかない」という迷信を信じているお陰で毎年必ず海には行ってます。…去年冬に風邪ひいたけどなァ。あれ、こんなこと前に書いた気がするぞ。
まあ、夏のちょっとした楽しみですから良いんですけど。
で、早々に海水浴も引き上げて、再び常磐に乗ってさらに磐越に乗って東北を少し南下して田舎に到着。
早速じっちゃんとばっちゃんと伯母さんと従妹と再会しました。で、その後先日結婚した従姉とその旦那さんとも会って、さらに伯父さんも帰って来て、遊びに行ってた従兄と彼氏と勉強していたらしいもう1人の従妹も加わって、それに自分の家族4人をプラスして最終的に13人という大人数で夕飯の食卓を囲んでいました。彼氏とアツアツらしい従妹は彼を送るとかで抜けてましたが(笑)若いねぇ。
年寄りは年寄りでビールをかっくらい、従姉と旦那さんを含め楽しげに歓談。
若いもんは若いもんで、こちらも楽しく飯を食ってました。ばっちゃんに日本酒を勧められ、同い年の従兄と飲んでみましたがこれが最高に不味い。
黒「うわー、俺やっぱ日本酒無理だわー」
従兄「そうか?これは飲み易い方だぞ」
黒「だって、何か生温くてまろやかな癖に辛くて痺れて苦くて…」
従兄「日本酒ってそんなもんだろ」
黒「お前ビールは飲まないの?」
従兄「俺は泡立つ飲み物は嫌い」
黒「そうなんか。○○(←従妹の名前)も飲むか?」
従妹「あたし日本酒ダメー」
従兄「未成年コラ」
黒「お前も未成年の時から飲んでるだろ(笑)」
そして従兄妹と色々語り合って夜は更け、そろそろ寝るかってんで風呂入って就寝。海の疲れもあってか家族は爆睡。自分は本を読み終わるつもりでいたんですが、いつの間にか寝てました。
そして次の日、従姉は一足早く帰る旦那さんを送りに行くついでに今日田舎にやって来る彼女の弟を迎えに行き、それで自分にとっての従兄とも再会しました。彼は高校の教員になったばかりの新米教師で、理系出身。自分と進む道が似ているので色々なことを彼から教わったりしています。
自分の家族は、父さんが旧友と会うとかでそれの送りがてら買い物に行ってしまっていたので、自分と従姉兄の3人でのんびり過ごしてました。
黒「新婚旅行はイタリア行ったんだ。イタ語ってどうなの?」
従姉「『はい』、『いいえ』、『ありがとう』の3つが喋れれば平気へーき。ジェスチャーの力は素晴らしいよ。でもね、イタリアはイタリア語。これだけ」
従兄「イタリア語しか通じない。英語とかフランス語話しても駄目ってこった」
黒「成る程」
従姉「次はエジプト行きたいな。ピラミッド見てきたい」
黒「おお、いいんじゃない?エジプト辺りならテロとかあんま聞かないし」
従兄「イヤ、駄目だね。世界地図がこんな大きさだとすると、イスラエルの半径この位(手でコンパスみたいに円を描く)の範囲内は何処も危ない」
従姉「そう。だからちゃんと行く前に遺書残して、どれを捨てて下さいとか書いとかないと」
黒「えええええ。確かに、捨てるのは重要だけど(笑)」
従兄「それよりアイスランドに行けよ。地球の割れ目を見てくるといい。温泉もあるし」
黒「あ、それ良いな。地球が新しく出来てる所だもんねえ、壮観じゃないかな」
従姉「でもアイスランドって、行ったらアイスランド観光しかできないでしょ?つまんないよ」
従兄「ならヘルシンキ辺りからストックホルム、オスロを回って行ったらどうだ?あの辺りなら安全だ」
黒「すげー、北欧制覇出来るよ」
従姉「そんな金は無い(笑)」
今度友人も海外旅行に行くらしいし。本当によく行けるなあ。うちは国内でいいです。
そして昼飯を食い、今度は従姉が近くの別の親戚の家に行くと言うのでそれを見送り、自分の家族も戻って来た所でいよいよ帰宅することに。
じっちゃんやばっちゃん達にお別れを言って出てきました。また次に会えるのは、年末だろうなあ。それまで元気で。
それで田舎の家を出たのは良いんですが、高速に乗った所で早々にUターンラッシュに捕まる。
こりゃー無理だわと一旦高速を降り、国道4号線を高速に沿って行くつもりがこっちも大渋滞。仕方ないので、さらに別の4号線に沿った道を進み、後に4号線に合流して再び高速に乗る。
渋滞するポイントの先から乗ったんで、今度は結構すいすい進めました。ただ、天気予報で報じられていた大雨・洪水・雷注意報のド真ん中だったのでもう悲惨。ワイパー最速にしても殆ど前が見えない状態で、低速で怖々走ってました。おまけに夜空は光りっぱなし。多分轟音が響いてたんだと思いますが、雨音で何も聞こえない。
兄「バケツを引っ繰り返した様な雨、ってのはこういうことだろうな。お前、外走って来れば?」
黒「走りたいねー。一瞬でびしょ濡れになれるだろうねえ」
兄「行って来い行って来い。そして二度と戻って来るな」
黒「黙れ。ランニングシャツで大雨の中走るのは一種のロマンだ」
兄「ああ、言ってろ。馬鹿には付き合ってられん」
黒「付き合いを求めた憶えは無い」
兄「それより、どうだい日本の技術の素晴らしさは。これだけの雨でも全く水漏れしないんだぞ?流石は日本車」
黒「確かに…そう言われるとそうだな」
母「いや、マツダ車だから危ないかも」
黒「マツダを馬鹿にし過ぎじゃないスか」
…結局、自宅に辿り着いたのは22時を過ぎた頃でした。とにかく疲れた。
でも、楽しかったなあ。やっぱり自分は田舎が好きなんだと再確認。
大人数で食卓を囲んでいた時、とても幸せな感じがした。ここに居る全員が、自分と何かしらの繋がりを持ってる人達なんだと。
血の繋がりを持っている人も、持っていない人も。皆が皆、家族の様で。
目を閉じるとあの光景がよく思い出せる。
田舎の家。テーブルが2つ並んでて、その上にはお刺身や唐揚げが沢山置いてある。奥にはじっちゃんとばっちゃんが座ってて、じっちゃんの前はビールの缶だらけ。右隣では従妹がお刺身をつついてる。その隣には従姉と旦那さん。旦那さんの隣には伯父さんがいて、斜向かいに座ってる父さんと懐かしい昔話をしてる。父さんの隣には母さんと兄貴。その隣に自分が居て、横に居る従兄と一緒に目の前の日本酒の瓶を眺めてる。
さっき伯母さんと出て行った従妹は、最近ますます可愛くなった。勿論、その姉であるもう1人の従妹も。
畳の感触。田舎の空気。どれもこれも、大好きだ。それらをクッションに詰め込んで、ぎゅっと抱き締めていたいくらいに。
同い年の従兄は、まだお相手を見つけてないらしい。伯母さんには自分と良い勝負になりそうだと言われた。残念、自分はそもそもお相手を見つけようとは思ってない。
そんな従兄のことをちょっぴり想っていたのも、もう昔の思い出だ。
あの家には、とにかく思い出が沢山詰まっている。