私は思う、誰かと話したい

(この口はあまりにも不出来で、3種類の返答パタンしか設定されていない)


けれど私は思わない、自分の声が欲しいとは

(もう声を出すことも忘れてしまった、どう口を動かせば音になるのか憶えていない)






時間が欲しい、


時間が欲しい、


時間が欲しい、



(ひとつは思考の為、もうひとつは安寧の為、最後のひとつは、  、)






…私を縛りつける、時間が欲しい。


(空に虹が掛かる頃、私はまだ真っ暗な部屋の片隅に座っている)