9番目の子が言った。



『最初の子は大人しい。

2番目と3番目の子は双子だけれど仲が悪い。

4番目の子は死神の手を持っている。

5番目の子は気難しい。

6番目の子は何も喋らない。

7番目の子は奇跡を起こす。

8番目の子はどこにもいない。


最初の子は背徳を求める。

2番目の子はただ破壊を望む。

3番目の子は再生の力を弄ぶ。

4番目の子は悲哀のみを感じる。

5番目の子は鉄の血を流す。

6番目の子は永遠の沈黙をひたすら願う。

7番目の子は希望を残す。

8番目の子は運命を巡らせる』



そう言うと、金色の髪に紫色の瞳を持つその子は、悪戯っぽく笑った。




『9番目の奴は、敵でも味方でもない。 …アンタは、傀儡を愛してくれるかい?』