自分は、ドラマが嫌いだ。

父さんや母さんや兄貴はまあ大好きというわけではないにしろ、普通に観る。今もハチクロとかいうのを観てる。

ドラマが始まると、自分は自室へ行って何かやってる。それか風呂に入る。

どうも、ドラマというのは好かない。

自分でも何故だかよくわからないのだけれど。


最近、それについて少し考えることがある。

「何で嫌いなの?」と訊かれると、ちょっと困る。

一番に思い浮かぶ答えは、「ありがちっつーか展開見え見えだから」。

パターンがおおよそ決まっている。テーマが恋愛だったら出会いがあって、仲良くし始めた矢先に問題が発生して、別れそうになって、でも仲直りして…の繰り返しみたいな。あとは相手のどちらかに何かが起きるとか。

終わりまでの展開をどう面白くするかが創作家の腕の見せ所なんだろうけど、結局はハッピーエンドかバッドエンドのどちらかに行き着くわけで、そう考えるとお話って単純なもんだなと思ってしまう。

そんならドラマに限らず映画だって小説だってそうじゃねーかと言われてしまうと、確かにその通りである。

でも、小説は普通に読む。矛盾。映画はあんまり好きではないが。


というわけで、別のことを考えてみた。↓


「ぶっちゃけ、自分は実写が嫌いなんじゃね?」


真っ先に思い浮かんだのは、アニメ。世に言うアキバ系とか○○レンジャーとかそういう類のアニメは観ないが、アニメは実写に比べたら観る方だと思う。イノセンスは最高。メトロポリスも最高。何回でも観る。(さり気にカエル軍曹がツボだったことは一生の不覚)

この違いは何だろうかと考えてみたら、いとも簡単に自分でもちょっとショックな答えが出た。↓


答え:自分は3次元より2次元


…これが現実?

ちょっと、自分と向き合う時間が必要だろうかと本気で考えた。

イヤ、好きなら好きでそこは人それぞれ、別に誰がどうであろうが構わないと常々思っているけれど、再度自己認識する必要があるかなーと。



そしてもう一つ。

実写のドラマや映画に出てくる人間には、お話の中の役じゃない、普段の別の顔があるということ。

役者だって人間なんだから、本当の彼らの生活があって当然だ。

彼らは、お話の中の「役」を演じているだけ。お話に出てくる本物の登場人物ではない(ノンフィクションで、全員が自身の本人役を演じていない限り)。

そこが、何となくカンに障る。

やっぱりよくわからないけれど。

登場人物には、全てがその人(もしくは物でも何でも)であって欲しい。

だから、想像と具現を単純に結び付けた2次元が好きなのかもしれない。


これはきっと、自分が自分の子供達を愛し過ぎてる所為なんだろうな。

自分でも、声を上げて笑える程滑稽だと思う。

もうこれは、病気に近い。…気がする。




最初の方の話に戻るのであれば、なるたけ展開の見えないお話をつくりたいとは思っている。

これは自分が勝手に目指しているだけで、それが良いお話の条件であるとは微塵も思っていない。


これまで、話の先が全く見えなかったのはあのお話だけ。

あれは本当に展開が読めなくて、内容だけじゃなく、そのことに感動した。