とある世界の、とある時代のお話。
19番目のその世界には、心を持った機械はいるくせに、空間転移装置は未だ開発されていない。
3番目の世界に栄えた魔法理論も、ない。
4番目の世界に関しては、どういうわけだか憶えがない。
自ら死を選んだ16番目の世界のことは、古代聖書の中に似たような内容が記されている。(何でだ?)
19番目の世界を支配するのは、ヒトと科学技術。
18番目の世界が造り出した巨大な地下建造物が、至る所で発見され始めた頃。
世界は既に、極めてゆっくりと、衰退への道を辿り始めていた。