《注》
■注1(p4) 輸血を拒否する宗教
「聖書の原則に反する治療は受け入れません。例えば、輸血は退けます」(「エホバの証人公式サイト」)。エホバの証人が受け入れない治療法「全血輸血 上記に該当する自己血輸血」(参考資料:「わたしたちの王国宣教」2006年11月号)
■注2(p8) 無作三身
「無作」とは、本来のまま、元のままという意味である。日蓮は「無作の三身なれば初めて成ぜず是れ働かざるなり」(御書p759、御義口伝巻下)と述べる。また、「三身」とは、法身如来、報身如来、応身如来のことである。日蓮は「三身とは一には法身如来二には報身如来三には応身如来なり、此の三身如来をば一切の諸仏必ずあひぐす譬へば月の体は法身月の光は報身月の影は応身にたとう」「法華経の寿量品より外の一切経には教主釈尊秘めて説き給はず」(御書p1144、四条金吾釈迦仏供養事)と記述する。
■注3(p10) あなたの魂を邪悪な考えと破滅の悪霊から引き離し、私は神に引き渡します
L’ évêque s’approcha de lui, et lui dit à voix basse:
‐N’oubliez pas, n’oubliez james que vous m’avez promis d’employer cet argent à devenir honnête homme.
Jean Valjean, qui n’avait aucun souvenir d’avoir rien promis, resta interdit.
L’ évêque avait appuyé sur ces paroles en les prononçant.
Il reprit avec solennité:
‐Jean Valjean, mon frère,vous n’appartenez plus au mal, mais au bien.
C’est votre âme que je vous achète; je la retire aux pensées noires et à l’esprit de perdition, et je la donne à Dieu. (p54)
「司教はジャン・ヴァルジャンのすぐそばに寄ると、小声で言った。『忘れないでくださいよ。絶対に忘れないでください。さしあげた銀を使って真人間になることこの私に約束してくださったことを』」「なにか約束したなどと、まるで身に覚えのないジャン・ヴァルジャンは度を失ってしまった。司教が口にした一言一句に迫力がこもっていたからだ」「司教は厳かな面もちで言葉を続けた。『ジャン・ヴァルジャン、わが兄弟よ、あなたは悪の道を出て、もう善の道に入りました、私が購うのはあなたの魂なのです、あなたの魂を邪悪な考えと破滅の悪霊から引き離し、私は神に引き渡します』」(p55)
■注4(p13) ベルクソンの平和観
澤瀉久敬(1993)「戦争の本質的な原因は充分に明示されていよう。すなわち、人口の増加、販路の喪失、燃料および第一原料の不足がそれである」(p512)、「今の場合、何が危険だといっても、本能にしたい放題にさせておくほど危険なことはない」(p512)、「人類は、何か抗うことのできぬ力に押され、数ある欲望のうちでも最も野卑な欲望の満足へ向かった日一日を激しく駆りやられているかにも思える」(p514)、「人類はこれまで、熱狂的に生活を入り組んだものにしてきたが、それは同じく熱烈に生活の簡素化に乗り出さねばならない」(p529)、「人類は今、自らのなしとげた進歩の重圧に半ば打ちひしがれて呻いている。しかも、人類の将来が一に人類自身にあることが、充分に自覚されていない」(p539)、「人類はただ生きているというだけでよいのか、それともそのうえさらに、神々を産み出す機関(マシーヌ)とも言うべき宇宙本来の職分が――言うことを聴かぬこの地球上においても――成就されるために必要な努力を惜しまぬ意志があるかどうか、それを問うのもほかならぬ人類の責任なのである」(p539)。
■注5(p27) 法性
法性とは、1 一切諸法が本然にそなえている真実不変の性分、2 仏性、3 無明に対する語、である。ここでは「1」の意味である。「摩訶止観」巻5上参照。