仏様って何だろう? | ノートさんのブログ

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 私たちは、お彼岸の時など、仏様に線香あげよう、などと使っている。この意味は、亡くなった方、ご先祖様の意味に理解している。


 しかし、本当に死んだ人が仏だろうか。手元の辞書をひもといてみると、「仏」とは、①悟りを得た者、釈迦牟尼仏②仏像、仏の名号③仏法④死者またはその霊⑤仏事を営むこと⑥仏のように慈悲深い人、お人好し⑦大切に思う人、と7つの意味が載っている。


 「『ブッダ』という言葉は、ある特定個人の固有の呼び名ではなく、真理にめざめた人なら、だれでもブッダと呼ばれていたことがわかります。ところが仏教教団では釈迦の死後、弟子たちの間で釈迦だけをブッダと呼ぶようになり。ブッダといえば、釈迦と結びつけるようになりました。また、仏(ほとけ、あるいはぶつ)のことばも同じように釈迦を指す名前となりました。大事なことはほとけ、すなわち仏はけっして死んだ人を意味することばではなかったこと、そして死を意味することばでもなかったことを知っておくべきです。真理にめざめていない人は決して仏ではありません。死んだらすぐ仏になるという考え方は本当のブッダの教えを伝えたものではなく、ブッダの教えを冒涜する考え方です」《田上太秀(2000)『人間ブッダ』(第三文明社、レグルス文庫)

14》と。



 もともと「仏」の意味は、「真理を悟った人」という意味だった。しかし、時代とともに本来の意味から離れて、亡くなった人にも使われるようになったのである。世間で流布されている言葉もしっかり吟味していかなければならない。