私は、不満を感じやすい。

 

夫の転勤に振り回され、

いろんな場所で暮らしてきた。

じっと家で奥さんしていられない私は、

引っ越すたびに、その場所で仕事を見つけ、

働いてきた。

 

でも、どこに行っても、癪に障る人がいる。

それを、いつも早々に感じてしまう。

 

私に対する敵対心や嫉妬心はすぐ気づく。

(明るい性格が嫌われる)

ずるい働き方をしていたり、

他者を陥れようとする人間性やウソは、

直観的に嫌な感じの人だなだなと察する。

 

自分を囲む人間関係や物的な環境に、

不快感を見つけやすい。

 

それで

つい愚痴が増える。

 

愚痴を言っている自分がずっと嫌いだった。

今もそう好きではないが。

 

しかし、気づきがあった。

ちょうど1年前に息子がASD(自閉スペクトラム)と診断された。

 

 息子は、小学校に入学したのはいいが、

 30人のクラスは居心地が悪く、

 早々に学校中を探検しまくり、

 自分に居心地がよさそうな支援級を見つけてきた。

 支援級に入りたいと熱望する息子。

 小児精神科のクリニックを受診し、知能検査を受け、

 めでたく支援級に入れた。

 

ASDについて、知能検査について、

調べ、息子を客観的に観察し、彼の気持ちの波を考察した。

 

すると、自分の子供時代の感情の記憶がよみがえり、

息子の感受性に共感できることの多いこと。

 

私もASDなのだろうと思う。

私が不満を感じやすいのは、私の特性ゆえんなのだろう。

 

気づけて良かった。

自分のことを息子を通じて知った。

グチグチした自分は好きではないが、

なぜ、こうも感じてしまうのか、理由を知っているのは、

心の平穏を取り戻すのには大切だからだ。

 

息子に感謝だ。