勤務後に、疲れているにも関わらず、フラッと吸い込まれるのがパチンコ屋だった。
仕事中は、おもてなしに徹して笑顔を作っていた自分が、唯一無表情で、現実逃避できたような…
後にスロッターに転向するも、当時は店内の大音量の中でハンドルに手だけ当てて、現実逃避できるところに魅力を感じたのだろうか。
当時は、今のように1円パチンコなんてなかった時代である。千円、いや1万円の吸い込まれるスピードの早いこと…
当時は軽く一日の稼ぎ、いや遥かにそれ以上を失っても、明日がある!、次は取り戻せる!なんて浅はかな思いだったのか…
こうして自分は、漂流をしていくのである。20歳からサーフィンを始めるも、波に揉まれたのちにはふと気づけばパチンコ屋に入り浸っていたのである。
どうなる、自分の人生…