ヨシオが死んでしまった…。

心にぽっかり穴が開いたよう。ヨシオのひたむきな姿は長い間私の心を癒してくれた。笑顔にさせてくれた。いつか会いに行きたかった。だけど、もうその日は永遠に来ない。

 

だってまだ11歳だよ?「無事之名馬」を体現している馬だったのに。まさかこんなに早く逝ってしまうとは。どんなに悔やんでも悔やみきれない。

 

私は体調のこともあり、大抵のことがスローペース。だけど無理なもんは無理だし、と大抵のことは諦めていた。そんな中ヨシオのことは諦めきれず「いつか」と思っていた。

 

この後悔は心に刻んでおきたい

自分の都合で「いつか」と思っていても、相手が待っていてくれる保証はどこにもない。

 

また、当たり前に過ごしている今の環境・状況も変わる。将来、両親がいなくなった時、今のことを思い出して郷愁の念に駆られるだろう。どんなに心構えをしていても切なくなるだろう。

 

「今」は「今」しかない。

私も老いてきた。いつまでも動ける訳じゃない。いつまでも時間がある訳じゃない。ヨシオの訃報を聞いた時のように「ある日突然」もあり得る。

 

後悔しないため、あるいは、後悔を最小限に留めるため、できることは「行動に移して、今を精一杯生きる」だけ。

 

ヨシオをはじめ、人間のために精一杯、命を賭してくれた競走馬達の魂が穏やかでありますように。