♪今日の、仕事は~~、楽だった~~♪
歌のタイトルは知らない。
今となっては昨日の事だが、仕事終了が14時過ぎ。現場は武蔵村山市伊奈平1丁目。武蔵村山というと東京で唯一鉄道の通っていない「市」で、口の悪い人間は「東京のチベット」などと言う。普通に考えるとバスで立川か昭島に出るのだが、バス停までもちょっとある。
ああ、めんどくせぇ、歩いたれ。帰る方法を考えるのが面倒じゃ、どこまで行けるかわからんが、気が向くとこまで歩いたろ。と、歩き始めた私です。
目標はとりあえず
「立川駅」
15:02
まずは伊奈平中央通りから榎通りへ。左手遠くにはイオンモール、右手には日産村山工場跡地。
15:15
榎南の交差点。ここを右折して砂川方面へ
15:25
武蔵村山市から立川市に入る
15:32
おお、踏切が! さすが立川市、電車が走ってる。
これは西武拝島線。玉川上水方面の景色
15:43
踏切を渡って少し行くと砂川三番の交差点。
五日市街道です。この辺まで来ると、ちょっと「立川感」があります。
15:56
砂川三番からすぐに右折、斜めに進んで砂川五差路に向かう。
砂川五差路交差点。
16:02
交差点から斜め右、南北通りへ。
16:13
多摩モノレール本社前。思い出深い地。13~4年前だったか、ここで下水本管の新設工事があった。夜間工事で1年以上かかったと思う。まだ経験の浅かった私があれやこれやといろいろ勉強させられたところだ。
16:21
モノレールの高松駅。
その夜間工事は残業も多く、酒がないと一日が終わらないジジィ警備員は、ワンカップを買ってふたを開けグビグビやりながら通勤ラッシュのモノレールに乗りやがる。俺は恥ずかしくて同じ車両に乗れなかった。現場近くにトイレがなく物陰で平気で立ちションするオヤジや、咥えタバコで誘導棒を振ってる奴、そういう、警備員の印象を一気に悪くする輩がまだたくさんいた時代だ。
酒を飲みながらモノレールに乗った警備員は、後日、独り暮らしのアパートで首を吊って死んだと聞いた。みんなに嫌われていたが、自分から身を隠すしかなかった、そんな人生だったのかもしれない。立ちションのオヤジもある時、仕事に向かったまでは良かったが、途中で自分がどこへ、何をしに行くのか、わからなくなって家に戻ってしまったらしい。アルツハイマーの診断でリタイヤ。咥えタバコの男はスキルは確かなものを持っており、私も教えてもらうことが多かったが、肺水腫を病んでいた。そしてそれでもタバコをやめようとはしなかった。今も、生きているのかどうか、私は知らない。
真夏のセミがポトリ、ポトリと木から落ちて死ぬように、
独り暮らしの警備員も人知れずポトリとこの世から落ちて、死んでいく。
セミの死も人の死も、何ら変わるところはない。このあたりへ来ると、どうしてもそんなことを思ってしまう。こうして歩けている間は、まだ健康と信じよう。
16:28
高松駅を過ぎて立川駅方面へ、更に歩く。
16:40
立川駅は目と鼻の先。ここまで歩いた距離は約7㎞。まだちょっと歩き足りない気分。ファーレ立川北という信号で方向転換。左折して国立まで足を伸ばすことにした。
左折するとすぐシネマストリートの入り口。立川で最初の映画館「立川キネマ」があった通りで映画の全盛期にはかなりの賑わいだったそうだ。
16:48
シネマストリートを抜けて緑川通りへ
緑川通りは上下一車線の通りだがその中央分離帯が幅広くとられており、コインパーキングになっている。競輪場が近くで、開催日は混むのだろう。
16:56
緑川通りの突き当りから路地を入ると児童公園がある。これを抜けて向こうの住宅街に入ると立川市と国立市の市境。そこからは中央線の線路沿いを駅まで一直線に歩く。
17:05
国立市北三丁目。左は都営アパート。
もう少し行くと高架下にコンビニ。ここまで来ると国立駅も近い。
17:18
駅舎が見えてきた
17:24
国立駅北口に到着
私のスマートウォッチの記録では、歩いた距離9.95km、時間2時間46分。仕事の装備品の入ったリュックを背負って、クソ重い安全靴でクソ暑い中を歩いたことを思えばまずまずかな。写真も結構取ったし、、、
国立からはバスで帰った。家の近くを通る路線バスがあるのでそれが狙いでもあった。
ということで、以上、おしまい