今日は昔話をします。

僕が内装屋の営業だった頃、
口酸っぱく上司に言われた事です。

『原価を知れ』

例えば内装工事でいうと、
業者から片開き木のドア一本、25万の見積もりが上がってきたとします。

僕ら営業マンはそれに会社利益を乗せて、
30万が売値になるとします。

5万の利益が、会社に残ります。

ここまでは普通の、
ごく一般の話ですね。

ここからはストイックな話です。

『原価を知れ』

実際はその建具、いくらで作れるのかという事です。

ドアの板材がいくら
芯材がいくら
塗料がいくら
金物がいくら

と分解してみれば、25万よりも安くなっていきます。

単純な事ですが、
この感覚を染みこまして、業者と交渉したり、
もしくは『ばらし発注』といって、
細かく分散して発注していき、
買金額を抑えていくのです。

それが出来ることにより、
30万で売った建具の利幅が5万から
さらに伸ばせるわけです。

前の会社ではそれが出来たはずなのに、
僕の上司ぐらいしか、
そういうストイックな事をしていませんでした。

まぁ、普通やらなくてもいいことです。
でも、
あの会社ではそれが出来る環境が出来ていて、
上司はそれを見抜いていたということです。

会社を辞めたとき、
僕の心残りは、
そういった会社改革が出来る立場にいたのに放り出してしまったことですね。

僕の人生であるから、
誰に遠慮することはないのですが、
時々前の会社に戻って、あの頃のメンバーと仕事をしている風景に落ちる夢を見ることがあります。


写真は山手線 
高輪ゲートウェイ駅 木ベンチです。
こいつはいくらかかったんでしょうかね。

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