先日、戸栗美術館でいろいろ勉強させてもらった後で太田記念美術館で浮世絵を観たんだ!
「蔦屋重三郎と版元列伝」ってやつで今年のNHKの大河ドラマに(タイアップではないけど)関連したやつなんだ。
浮世絵は芸術性よりエンタメ性を重視していたものなので作者の違いで筆致の違いはあるものの題材や構図が同じようなものが多くてどれを見ても特に江戸時代最盛期のものは既視感のようなものを感じてしまわなくはないけど毎回ちょっとだけ新味を感じることもあるので観に行ってしまうんだ!
今回も既視感に襲われながらも、歌麿の画力に改めて感服したり、1枚ものの絵ではなく紙が綴られている本形式の草双紙(挿絵入りの読み物)の素晴らしさに触れられることができて満足だったんだ。北斎漫画はよく目にしていたけど白黒だったし、まあそんなものかって感じなんだけど、今回観たやつは1枚物の絵ほど多彩ではないもののそれなりに彩色されているものがあって美しかったんだ!
地下の展示室には最後の浮世絵師と言われている小林清親さんや清親さんと同世代の作品も展示してあって江戸時代に芽吹いて蔦重が繁栄させた浮世絵の集大成を感じさせてくれたんだ!
新井芳宗「撰雪六六談 武江の風景」
浮世絵の集大成から次なる幕開けを感じさせてくれる構図や色使い
そして翌日は、「北斎のしわざでした。展」っていうちょっとテレビのバラエティー番組のタイトル的な展覧会に行ったんだ!
後で知ったんだけど主催は日テレだったんだ。
しかし、テレビはオールドメディアとか呼ばれて久しいけれど、このタイトルのような感覚はどうにかならないものかって思ったんだ!
場所は京橋の「CREATIVE MUSEUM TOKYO」というところで、俺は初めてだったんだ!
展示内容は北斎漫画と富嶽百景が中心だったんだ。
北斎漫画は全15巻を巻ごとでhなく「風景」「草花」みたいなジャンルごとに特定のページが開かれて並んでいたんだ。
ジャンルが多岐に渡って分類されていたので、新しい視点での展示と感じたんだ。
とは言え、北斎漫画はレプリカなどで全巻目は通していたので、今更感ありではあったんだ。
富嶽百景のほうは102枚が全て展示されていたので、こちらはトータル感もあって楽しむことができたんだ。
そんなこんなで江戸時代の浮世絵を満喫したんだ。
さて、先に触れたように小林清親さんの時代とともに浮世絵は終焉してしまったけど、版画文化はそこから新たな新展開があったんだ。
江戸時代に蔦重がいたように明治・大正時代には渡邊庄三郎さんが現れるんだ。
そして彼の元で新作版画(後の新版画)が刷られることになったんだ!
その「新作版画」最初の絵師が高橋松亭さんなんだ!
というわけで北斎さんを観た後に向かったのが「大田区立郷土博物館」!
ここでは「高橋松亭×川瀬巴水-日本の技と美-」という企画展が開催されているんだ!
新版画は伝統と新しさのバランスが絶妙な感じで俺は大好きなんだ!
しかし、川瀬巴水は展覧会や出版物で数多くの作品を見ているんだけど、高橋松亭さんは見ているとは思うんだけど殆ど記憶になかたんだ。
なので今回は多数の松亭さんの作品をそれも巴水さんとの対比する形でみることができて一気に松亭さんへの理解が深まったんだ!
簡単に評すれば松亭さんの作品は巴水さんと比べる繊細でより写実的という感じなんだ。
先に俺が新版画を好きな理由として挙げたバランスからするとやや新しに目に振れている感じではあるんだ。
版画が廃れていった原因としては印刷技術の進歩や写真の登場によるところが大きかったので、そちらよりの写実的な作品よりはもう少し伝統的な味わいが求められていたところに巴水さんの活躍があり松亭さんはその陰に隠れてしまったのかもしれないって思ったんだ。
今では「新版画」と言えば「川瀬巴水」さんというイメージがあるのは事実なんだ。
それでも今回は高橋松亭さんの作品の良さを十分に感じられたこともあり改めて浮世絵から始まった版画の魅力を満喫できたんだ
この展覧会で1番気に入ったのがこれなんだ![]()
夕立が来て軒先で様々な階級の人が雨宿りすると言う伝統的な構図で
いきなりの夕立で軒先に向かう人や雨でやれやれと思っている人、手持ち無沙汰の人が生き生きと描かれているんだ![]()
高橋松亭 「高井戸の夕立」
そうそう、今回の企画展では「新作版画」と「新版画」という言葉が混在してキャプションとかに書いてあったんだ。
はっきりしたことはわからないけど、松亭さんの作品の初期の頃は江戸時代からの版画との差別化で「新作版画」と名乗っていたものが関東大震災前後くらいで「新版画」という名称を与えて売り出されたようなんだ。
そんなこんなで、最近では生成AIを使ってなんでも作れたりする時代ではあるけど、版画も複製芸術の走りで当時としてかなりイケてるものだったんだろうなあって思ったりもしながら日本の美を満喫した2日間だったんだ









