昨日は久し振りに龍子記念館に行って来たんだ![]()
川端龍子さんはデビュー当初は旧来の日本画壇に反発して一世を風靡していた横山大観さんに認められて活躍していたんだけど、そこにとどまることをせず、「健剛(けんごう)なる芸術」というスローガンを掲げて青龍社という美術組織を設立して自身の理想の芸術を追求すると共に後進の指導に力をそそいだんだ。
かつて日本画と言えば床の間に飾って一部の好事家がひそひそ愛でるような所謂「床の間芸術」だったんだけど、
龍子さんは芸術は大勢に観てもらってこそ意義があると考えていたところに東京府美術館(今の東京都美術館で開館は丁度100年前)が出来て、これからは「会場芸術」の時代だって確信したんだ!
「会場芸術」それは美術館という大きな空間で、大勢の観客と真っ向から勝負すること。
そのためには、度肝を抜くような巨大な画面と、荒々しいまでの筆致、そして鮮烈な色彩が必要だったんだ。
「もっとデカく、もっと強く、もっと民衆の心に突き刺さるものを!」 その気概で伝統の殻に閉じこもる重鎮たちを尻目に、彼は自身の展覧会を「青龍展」と名付け、自ら新しい戦場を作り上げたんだ
龍子さんの絵の前に立つと、単なる「鑑賞」を超えた、圧倒的なエネルギーの放射を感じるんだ!
この気概を象徴するような絵が蔵王権現を描いた「一天護持」なんだ!
今回はその絵がみたくて久しぶりに訪問させてもらったってわけなんだ。
《一天護持》1927 龍子記念館蔵
絹本金彩色・額装 縦348.6×横223.6cm
とにかくデカい、高さ3.5メートル!
ネットだと伝わらないのが残念![]()
制作風景![]()
着想元も提示してあって真摯さも感じられたんだ![]()
この他にも見事な作品が展示されていたんだけど、このブログでは実際の魅力が伝わらないと思うので是非現地で体験してもらいたいと思います。定期的に展示内容は変わるけどいつでも龍子さんの作品を体験できる貴重な場所なんだ!
多くの美術館などで絵を体験する場合はガラス越しだと思うけど、ここはなんと生のまま体験できるんだ!
まさに観客と真っ向勝負!
修善寺の別邸の庭に自信で設計した垣根を描いた作品。
縦横無尽に配された竹が豪胆でデカく旧来の日本画風(琳派)を封じ込めているように感じたんだ
《龍子垣》1961年 大田区立龍子記念館蔵
流石に屏風画は規格通りのサイズなので六曲一双の作品が妙に小さく見えたしまったんだ
描かれているのは雑草でそれを黒地に金で描いている。解説に琳派のネガポジ反転のようだとあったのでこの雑草は日本画壇における龍子をはじめとする青龍社の面々を描いたのかもと思ってしまったんだ
《草の実》1931年 大田区立龍子記念館蔵
奈良の法華寺の十一面観音から着想を得たらしいが、その着想からの発展を通して出来上がった作品を見ることで画家(龍子さん)の頭の中の景色を垣間見るのも美術鑑賞の醍醐味なんだ![]()
《涼露品》1952年 大田区立龍子記念館蔵
これもこの絵を通じて龍子さんが目にした水のなかの梅の花を感じることができるんだ![]()
《水中梅》1947年 大田区立龍子記念館蔵
そんなわけで重ね重ねにはなるけど、是非訪れて欲しい美術館ではあったんだ![]()
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