昨日は久しぶりに映画館で映画を観たんだおねがい



みなとみらいにあるKinoシネマニコニコ




邦題が『人間の境界』って言うポーランド・フランス・チェコ・ベルギー合作の映画ねニコニコ



あまり公になっていない事実を題材にしたドキュメンタリー映画に近いフィクション映画なんだ。

もちろん俺は知らない話だったので理解するまで時間を要したんだけど、知らなかった故に退屈せずに興味深く観れたんだ。

なので、映画を楽しみたい人は事前に調べずに観に行って欲しいと思います。



以降はネタバレとか言うやつかもだけど、とりあえず自分用のメモとして勝手な解釈を書いておきます口笛


大筋はベラルーシって国が我が国(ベラルーシ)経由ならばEUの国々へ格安で安全に行けますってキャンペーンをおこなって難民を集めて彼らをベラルーシとポーランドの国境からEUへ大量に送ってEUを混乱させようってトンデモ作戦をEUに仕掛けって、それをポーランドが必死に阻止するってお話しだったんだ。

映画の趣旨としては難民は自分達の意図とは違って人間兵器となって双方から酷い扱いを受けているのでけしからんって言う人道主義を訴えるものだったんだ。

難民はベラルーシから尻を叩かれるように国境の鉄条網からポーランドへ送り出されて、次にはポーランドの国境警備隊に捕まって収容所などを経由せずにまたベラルーシへ来た時と同様に鉄条網からベラルーシに戻され、再びベラルーシからポーランドへ、それでまたベラルーシへって強制的に行き来させられてしまうんだ。その強制はベラルーシもポーランドも暴力を伴っているので多くの人が傷つき時に命を落としてしまっているんだショボーン

もちろん、悪い人ばかりではなくポーランドの人権活動家達が反政府活動さながらに地道な救助活動をしている姿も描かれているんだ。

こんな内容を難民とポーランドの立場の違う側でオムニバス形式として作品にしているんだ。

先ず初めに「(難民)家族」次に「国境警備隊」、「人権活動家」、「ユリア(人権活動家グループに加わる精神科医)」「エピローグ(予定調和的なアレねウインク)」こんな5話だったと思う。

ただ、立場は違うが視点が殆ど全て人道主義よりだったことが否めずちょっと作りとして甘さを感じたんだ。

国境警備隊も完全な悪としては描かれていなく心に葛藤を抱えているところに制作者の主張が垣間見える気もしたんだ。つまり国と国との境界だけでなく一人一人の内なる境界もテーマだったように解釈もしたんだ。

そんなわけで国の指示に疑問を持ち難民を見逃す国境警備員とか難民救助活動を始めて更に一歩進んでしまうクレアや人道主義ではあるがユリアへの協力を拒む友人とか内なる境界を超える人超えない人の機微も丹念に描いていたのではないかと思う。

俺はどうかなって考えたら、きっとあのユリアの友人と同様に境界は超えないだろうと思ったんだキョロキョロ

ちょっと意図してかしないかわからないが、「人間の境界」なんて邦題がついていたのでそんなことを思ってしまったんだ。原題は『Zielona Granica/英題:GREEN  BORDER』なので、それでは人道主義者には響かないと思ったのかなあキョロキョロ

俺なら「国境の森」ってタイトルにしてしまうかなキョロキョロ



まあ、細かい点でやりすぎな演出とかはやや作りもの感が出てしまい残念ではあったんだ。

例えばイスラム教の父親がお祈りをしている時に(成人の)息子がスマホを貸せって無理矢理父親のポケットを弄るところ(父親が怒るのは当然って知っているだろう)とか、アフリカ系の難民数名が裕福な家に匿われていて、そこのラップ好きな息子が難民のボイスビートにのってラップを披露して盛り上がるところね。流石に後者はショボーン


ベラルーシのこの作戦もポーランドの対応も頂けないけれど、そもそも祖国を逃げださなければならないところをどうにかしなければならないんじゃないかって思うんだ。

この話を始めると長くなるしこの映画とは直接関係ないので今回はこのへんでニヤリ



ごちゃごちゃ勝手な解釈も楽しんでしまったが、こんなことがあるって知れたことだけでもで意義深い映画ではあったんだ。

もちろんこの事実を知らせたいって言うのが制作者の一番の意図ではあったと思うので、それに俺はきちんと応えられたんだおねがい




ここまで書いてなんだけど出来れば事前知識無しに観て頂きたいです爆笑


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