うん〜、なんと評したらよいかわからないデザイン
開催中の企画展は「歌舞音曲鑑」
芝居小屋や役者絵と非売品であった歌や踊りの披露会のための刷物が展示されていた。
披露会の刷物は演目に北斎の絵が添えてあるこんなやつで先ず真ん中で折ってさらに三つ折りにして配っていたらしいんだ。
このように演目部分が付いている形で残っているものは少なくて、
多くは演目部分が切り取られて絵の部分のみらしいんだ。
この刷物数点は初めて見るもので見甲斐があったんだ
企画展に因んででこんな絵がロビーに展示されていた。
琵琶に白蛇図 (蒿精細複製画)
弘化4年(1847)
原画 フリーア美術館所蔵
常設展では北斎の各時代ごとの代表作のレプリカが展示されていた。
それと娘さんと一緒にアトリエが再現(ちょっとだけ動く実物大の模型)されていた。
この他別フロアに常設展プラスとして「隅田川両岸景色図巻」と言う新吉原への道のり的な隅田川と吉原の客室での遊興の場面が描かれているもののレプリカと北斎漫画の複製本が十数冊手に取って読めるようになっていた。
「隅田川両岸景色図巻」はこれから大吉原展に行く前だったので気分を盛り上げる一助になったのだけど、ここで所蔵している作品なので本物をみたっかって思ったんだ。
そして後で調べてみたら少数派ではあるけど道のり部分で北斎時代には描かれない陰(橋の陰)があるということやなんやかんやで実は北斎が描いたのではないらしいと言う疑惑もある作品らしいんだ。
まあ絵は良く描けていて素敵だったので誰が描いたかはあまり気にはしてないんだけどね
そんなこんなでレプリカや複製画が多い美術館であったって印象が残ったんだ。
画家名を冠した個人(私設)美術館では所蔵作品を小出しにローテーションして展示していることが多いのだけれど、ここ「すみだ北斎美術館」は公営だからと言うわけではないだろうが、少し趣旨が違うようである。
俺は公営ならばこそ所蔵品は惜しみなく公開すべきとは思うんだ!
これならば「すみだ北斎美術館」ではなく「すみだ北斎館」または「すみだ北斎資料館」とした方が良かったのではないだろうか。
近くにあった和食屋さんでランチ
店内には北斎さんの絵に因んだパロディ画が沢山飾ってあったんだ。
海鮮丼
特筆することはないけど普通の美味しさ。
とりあえず、日記としての記録で気乗りのしない書きっぷりではあったが富士山ローソンよりはインバウンド観光地としてはよいんではないかな〜って思ったんだ