昨日(4月12日)は大吉原展に行って来たんだおねがい
 

開催前の主催者の宣伝文句では売買春などの負の側面には触れず華やかな文化的な面のみをアピールしていたので、当然のごとく炎上した本展覧会ではあったものの無事に開催おねがい

 

今回焦点をあてるのは優れた文化的な部分のみで実際の展示も事前の騒音に日和ることなくその姿勢が貫かれており素晴らしい展覧会であった。

作品が良いのはもとより描かれている事象について学ぶことが多く所々に貼られた説明文、参考ビデオ、もちろん作品毎のコメントも全てが興味深いのでて全部読むことになってしまい14時に鑑賞を始めて17時の閉館時間になっても見終わらず、残念ながら最後の3割ほどは適当に流してしまった。もちろん再訪必至ウインク

 

 

 

・町並みや建物の構造

・年中行事

・遊女デビューの新造出し行列について

・吉原で働く人々(職種)について

・客の取次の方法

・吉原の24時間の時間毎の仕業

・花魁の髪飾りについての図解

などなど書ききれないくらいの情報が関連する浮世絵などの作品とともに展示されていたんだおねがい

 

花魁、禿(かむろ)など知ってるものはあったが「遣り手」って役割があって、なんだろうって思っったら、それは遊女を管理しながら世話をする人のことで「遣り手ババア」の語源とのこと。

もちろん、他にも知らないことを学ばせてもらったんだ!

 

作品としては鳥文斎栄之という武士出身の画家の作品は始めて見て質の高さに驚いた。しかしその殆どは大英博物館蔵であったのは残念ではあった。

他にも歌川一文や北斎、河鍋暁斎などの有名どころの作品はもちろんのこと、吉原が大好きで太鼓持ちなど芸を披露して幇間(男芸者)になった英一蝶などの作品も見応え十分であったんだ。

 

とにかく絵から当時の雰囲気が感じられまさに江戸にタイムスリップ(表現が古いな)

 

そんな中で一番気に入ったのがこれ!

『桜下吉原仲之町賑之図』

歌川国貞

江戸時代 19世紀

川崎・砂子の里資料館蔵

 
実際は大判の絵巻物で人々の表情も細かく書かれていて人々の話し声が笑い声が聞こえるようで絵のタイトル通りその場の賑わいを感じられるんだおねがいおねがいおねがい
これは何時間みてても飽きないんだ。
展示の前後半で場面が違うので前後期両方行くんだウインク
 
この桜は吉原の年中行事の一つでこの時期になると桜の木を運んできて植えるらしいんだびっくり
 
 
 
そして最後の展示作品だけ写真撮り放題口笛
 
これは素晴らしい出来で、こんなものをこの展覧会用に作るとは凄いって、その時思ったんだ。
CGではなく縮尺とは言えリアル模型は流石ってね!
(もちろんCGでの町並みの再現はビデオで上映されている)
 
後で図録を見たら、「この江戸風俗人形は、文化・文政時代(1804〜1830年頃)の妓楼を念頭に創作された昭和56年(1981年)の作品で台東区立下町風俗資料館所蔵。櫛細工師・三浦宏氏、人形師・辻村寿三郎氏、江戸小物細工士・服部一郎氏の三人の職人が作ったもので縮尺100分の13の総檜造りの二階建て」って書いてあったんだ。
 
そりゃそうだよね!
リアルで緻密!
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一番後ろにいるのが「遣り手」だと思うんだ!

2番めの小さな子は禿(かむろ)ね!

髪の毛を切り揃えておかっぱのようにしていたことからこの名前になったらしい。

禿は子供の頃から吉原に入り花魁の世話をしながら修行して将来は遊女になるらしいんだ。

頭を剃った坊主禿って言う禿が描かれた絵も展示されていました。


 

 

 

 

 

 

 

 

辻村寿三郎さんワールド炸裂てへぺろ

 

 

 

 

 

 

 

 

鯛や屏風画まで精密に作られているんだびっくり

 

 

 

 

 

 

 
 
 

 

この図録は300ページ以上あり見応え読み応え十分おねがい

 

 

 

 

 

ちょっとだけ借用ウインク

 

 

勉強になりますニヤリ

 

 

 

 

 

 

吉原の生活の時間毎の様子で、この他、歌麿の書いたやつも素晴らしいんだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遊女はお客さんとの手紙が大切な営業ツールなので書道が大切だったらしく字がうまいらしいんだ。

それで、自らがモデルになった絵に「賛(絵の中に書く文字)」を書いてしまう人も多かったらしんだけど作品はあまり現存しないとのこと。

 

これは、白玉さんって遊女が

「春のちまた

しら玉椿

花の

かす」

って流麗な文字で賛を書いているんだおねがい

『遊女白玉図』

菊川英山 画

七代目玉楼しら玉 賛

十二代目市川羽左衛門 賛

文政(1818〜30)前期

奈良県立美術館蔵

 

 

 

 

まだまだ紹介したい作品や今回仕入れた蘊蓄を語りたいけどネタバレにもなってしまうのでそれは次回ねてへぺろ

 

そんなわけで、この展覧会は必見ですので必ず見に行ってください。

5月19日まで上野の東京芸術大学美術館で開催中

 

見どころ満載なので所要時間は最低4時間は必要かなキョロキョロ

この美術館は何回か行っているけど大体は地下の1フロアの半分か全部でそれほど広くはない印象で舐めてましたが、今回は地下1フロア全部と3階の1フロア全部に展示があったんだびっくり

 

 

 

 

 

もし行けなくても図録だけでも買って読んでみてください!

 

図録購入サイト

 

 

 

 

 

上野公園の桜はこんな感じだったんだニコニコ

 

 

 

 

小松宮親王像

 

俺は乃木さんかと思っちゃったんだ、そしたら違ってた。

頭の中では楠木さんと乃木さんがごっちゃになってたんだてへぺろ

 

しかし、今まで何度も上野公園には行っているのに小松宮親王は知らなかったんだキョロキョロ

 

 

 

と言う、今年も吉野には行けなかったけど上野で吉原展に行ってきたってお話でしたおねがいおねがいおねがい