今年の2月から4月に京都で開催されていたものが巡回されて東京
冒頭で待ちに待ったって書いたけど、実は甲斐荘楠音さんについて
3月に友達から薦められて初めて知ったんだ!
その友達からはご丁寧に直前にもリマインドがあったので、流石に見逃すわけにもいかず初日に![]()
甲斐荘楠音(かいのしょうただおと)さんは大正から昭和初期のちょっと変わった画風の日本画家で、途中から映画界に転身して200を超える映画の時代考証や衣装デザインを担当したらしいんだ。
今回は実際に映画で使われた衣装も多数展示されていたことから、展覧会のタイトルが「甲斐荘楠音の全貌」となったのだろう。
先にちょっと変わった画風って書いたのは岸田劉生さんに「デロリ」としたって評されたもので、晩年(と言っても38歳で旅立ってしまったけど)の岸田劉生さんも「麗子」シリーズでデロリまくっていたんだ![]()
この「デロリ」って言葉はなんとなく岸田さん絡みで知ってはいたけど、あまり詳しくはなかったんだ。
「デロリ」とは岸田さんが作った擬態語みたいで、あまり深い意味ないので、語感通りに理解すればいいと思うんだ!
デレっとしてドロっとした感じかな?
こんな感じね![]()
《幻覚(踊る女)》1920年頃
京都国立近代美術館蔵
その表面的な言葉とは相反して描かれているものは深く人間の本性だったりサガだったり太古から倭に纏わり付く怨念とか欲望が入り混じったもののように感じたんだ。
《春宵(花びら)》1921年頃
京都国立近代美術館蔵
この絵は写真を見て描いたもので、原画の写真と見比べ展示になっていて原画では背景に大正の木造建物やそこに住む人が写っていたんだけどその背景をこんなにも大胆なバックにしてしまっているんだ。
もう絵画というよりは美術のセンスに驚かされる![]()
《娘子》1916年頃
京都国立近代美術館蔵
こちらのバックは夜空と言うよりもはや宇宙![]()
この絵が今回の俺の一番のお気に入りでもあるんだ![]()
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《舞ふ》1921年頃
京都国立近代美術館蔵
レオナルド・ダビンチなどの洋画にも憧れていた楠音の筆致は洋画![]()
《籐椅子に凭れる女》1931年頃
京都国立近代美術館蔵
実際に市川右太衛門さんが映画で着たものも多数展示してあったんだ。
最近、東映株式会社京都撮影所で沢山見つかったらしいんだ。
豊臣秀次に連座させらて処刑された妻や幼児や妾が描かれているらしい作品で一部の顔しか彩色がされていないことから未完であると言われているんだ![]()
《畜生塚》1915年頃
京都国立近代美術館蔵
書き始めから絶えず手を加えられたり描き直されていた最後の作品。
初めは丸顔好きの楠音さんは晩年は瓜実顔が好みになったので絵画の顔を全部洗い流して描き直したんだって![]()
楠音さんも時代に流された感あるな〜
とは言え、俺は、この絵はさっぱり分からななかったんだ、半世紀もの長い間、文章を推敲するように描いてきた作品なので、いろいろ謎や意味が込められているのだろう。
この謎めかしいところが既に作品に深みを与えているのかもしれない。
《虹のかけ橋》1915−1976年
京都国立近代美術館蔵
展覧会の感想としてはスケッチや下絵、映画関係の衣装・ポスターが展示されている分、完成された絵画は少な目なので少々物足りなさは残ったんだ!
それでも、彼の生写真やネタ帳的なスクラップブックの展示は興味深いものがあったんだ!
特に歌舞伎の女方に扮した写真が多数あったんだ!
子供の頃に初めて見た歌舞伎で老けた男性が美しい女性を演じていてびっくりしたらしいんだ。
何故あんな年老いた男があんなに綺麗な女になるんだって![]()
恐らくその体験・興味から女装に惹かれていったんだと思うんだ!
現在、東京で開催中の情報はこれね![]()
それでは、ご興味があれば是非行ってみてください!











