先日訪れた茶屋天園こと「天園休憩所」の話。
実は以前はこの天園には二つの茶屋があったんだ一つは先日の「天園休憩所」そしてもうひとつは「天園峠の茶屋」。
俺は、天園ハイキングコースを歩くときは「天園峠の茶屋」を利用していた。
理由は眺めがよく雰囲気も明るく建長寺側からスタートすると初めに行き当たるからね。
一方の「天園休憩所」はコースからちょっと外れたところにあり(実はこれは間違いだったんだけどね)少しだけ下ったところにあるので眺望はなく雰囲気もあちらにくらべて暗い印象を受ける。
「天園峠の茶屋」
左の方の濃い青部分は海!
晴れていれば絶好の眺望!
しかし、この「天園峠の茶屋」は2016年に閉店してしまったんだ!
残念でしかたがなかった!
もちろん、この時点では閉店の理由やこの店の詳細な事情も知らなかった。
それから、暫くご無沙汰もしてしまって、前回の「天園休憩所」に行くわけだけどね!
もちろん、そこでは当然ながら社交辞令的に俺は「天園峠の茶屋」にいつも行っていて無くなってしまったんで、今回はこちらに来ましたみたいに能天気な話をしたんだ。
そうしたら、「天園峠の茶屋」の閉店の顛末や悪行の数々を話してくれたんだ。
・違法に他人の土地で営業していた
・水は近くのゴルフ場のトイレの手洗い水を利用
(そこには「この水は飲めません」って書いてあった)
・ハイキングコース上に「天園休憩所」の前を通らないルートを作る
(俺もすっかり騙されてその道を通っていて初めの頃は「天園休憩所」の
存在に気が付かなかった)
店のオーナーはハイカーに大声でこの偽ルートを行くように支持していた
・生ビールサーバの洗浄がまともにできる環境ではないのにサーバを設置
メンテにビール会社の人が来たらビールサーバを隠してとぼけていたらしい
などなど・・・
鎌倉市もこれらのことを黙認していたらしいけど、各地で違法営業の屋台などが撤去されていく流れもあり、遂にここも撤去となったらしい!
この話を聞いてしまった俺は罪の意識と悔しさでいっぱいだった!
おばちゃんは知らなかったんだから仕方がないと慰めてくれたけどね!
もちろん、「天園休憩所」の土地は彼らが所有しているもので水も井戸水を利用している。
ここは大正時代から代々やっていて一時期は貸別荘もあったらしくその名前は「日源荘」と言ったらしい。
その名前は東郷平八郎さんにつけてもらったって控えめにおしゃっていた。
そう、あの東郷神社の東郷さんで言わずとしれた軍神!
もう、これだけの善悪の差があるのにあまり公に「天園峠の茶屋」の悪口も云わず耐えて営業してきたことが言葉の端々から伺えて俺は思わず泣きそうになってしまったんだ。
今でこそ先の話をしてくれたけど「天園峠の茶屋」が営業をしている時はこのようなことは言わず同業者として切磋琢磨していたような感じもうけた。
お客さんの中には「天園峠の茶屋」が移転して、ここで再開したんだって思っている人もいるらしく、そう思われることが悔しいと嘆いておられた。
それはそうであろう、あのようないい加減な営業をしていたものと同様には見られるとは心外極まりないと思う。
もし早々に水戸黄門がここを訪れていたら即刻「天園峠の茶屋」は成敗されていたことだろう!
まあ、少し遅くはなったけど「天園峠の茶屋」は成敗されたわけだから、
正義は勝つで、めでたしめでたしということにしよう!
あと何回いけるかわからないけど、できる限り訪れてみたいと思う!
是非お近くにお越しの際は訪ねて欲しい!
ここから紅葉の名所の獅子舞の谷はすぐ近く。
その獅子舞の谷に楓を植えたのはこの店の先代であったような情報もネットで見かけた。
料理の数はメインの旬の食材を使ったものと「味噌田楽」と「おでん」くらいだけど、この旬の料理がたまらなく美味い!
今は大根!
3月の下旬から、たけのこ、次にはミョウガ、そしてまた大根と3野菜でのローテーションとこちらも少ないんだけど、そこに潔さと誠実さを感じられる!
たけのこは新鮮ではないと美味しくないとは聞いているんだけど、まだ俺は未体験。
来年の3月が待ち遠しい!
現在の「ふろふき大根」! でかくて美味い!
よほど腹が減ってないと一人では無理な感じの量!
ここは「天園休憩所」ってなっているけど、無料の休憩所ではないので、
絶対になにか注文すること!