翼を広げ 人に帰らむ
神の子は、超人的な力に由来するのではなく、大地との結びつきが本来弱い故に存在するというのです。
大地とは、現実的な、よくある人の社会をいうのでしょう。「理想を掲げるだけでなく、周囲の気に合わぬものごととも折り合いをつけ、初めて何かを成し得るのだ…」
でも、人の世の、今までの価値観を繰り返すだけが発展なのでしょうか。同じ事をやり続けようとすると、無意識に縮小してしまうのが人間だと思うのです。
ただ、地球上で「何かを成し」てきた存在の大部分は、現実と折り合いをつけた人たちです。それを知った時、神の子はどうしたら良いのだろう……。神に憧れる地上の人間は、どうしたら良いのだろう……。
大地と結び合うことだけを思うのです。そうすれば、人に立ち返りながら、翼を再生出来るのだ。内に神の子を抱きながら人に帰り、生み出すために歩いてゆけるのだ。
…「翼を広げ 人に帰らむ」。