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燃えしより揺揺(ようよう)煙る葉の色は君に宛てたし我が繰り言


もえしよりようようけむるはのいろはきみにあてたしわれがくりごと



5月下旬に入ると緑は燃え盛り、濃く深くなる色には、大いなる命の存在を感じたものでした。

今日の午後、にわか雨の後に外を歩いてみると、葉の色はゆらゆらと色味を変えています。太陽は雲に隠され、空気には水分未満の予感が満ちています。緑たちはまるで、呼び込んだ雲に書き込もうとして、その考え事を溜め込んでいるかのようです。

二十四節気の芒種にはまだ早いのですが、小満らしく燃え盛る草木の色を過ぎて、既に梅雨が近づいている微かな気配を感じるのです。

大いなる命を感じた後に一層燃え盛るだけなら、かえって夏は単純なだけでつまらないものになってしまうでしょう。実りを呼び込むための雨の恵をじっと待つのも、長い時間を生きる興趣です。

それを期待して、私の心は、恋しい相手にああでもない、こうでもないと繰り言を言い募りたい気持ちがゆらゆらと煙るのです。私のその気持ちを写すかのような、緑の葉の色の変化でした。