曇りには 雨を歌いて 呼び降ろす
雨粒眠る 両手の小舟
曇りはじめると、目覚めてからすぐ動き出せなくて ぐずぐずしてしまうのです。なんとなく、晴れの日と比べると心も身体も活発とはいかなくて。傘を持とうか、予定の服を変えようか、ぼんやりした頭で考えて… なかなか決まりません。
でも、雨を予感する湿度や、なかなか明るくならない空も、嫌いではなくて。厚い層の向こうにきっと光があると感じるのは、人の勝手な期待でしょうか。光を大事にしたくなるような、そんな曇りの日です。
予感するものは待ち受けたいし、待ち受けるならばむしろこちらから呼び降ろしたくなります。
両手を合わせて、雨粒を抱きとめるような包むような、一艘の小舟を作って待っています。
雨を歌いて。