天の子に土の穢れを与うまじかいなに包み熱を伝えむ
人に帰らむ の歌で詠んだ「土」とは、複合的な意味合いでしたが、ここでは地上の人間たち、と言った中身です。地上の人間の中には、もう消しようが無い穢れを持っている者たちがいます。それを詳しくは述べません。1つだけ言えば「自分は間違いなく正しく、善である」と思っている者が、往々にして最も大きな災厄になるものです。
そして本当に優しい、天使のような人もいます。彼らは、相手によって優しさを止めたり目減りさせたりはせず、人間というものを愛します。愚かな私には到底出来ない事です。
天の子には、土の穢れ・地上の人間の救い難さを被せたく無いと痛切に願います。でも余りにも私たちは無力だから、せめてぬくもりだけは、腕に抱いて力一杯伝えられたら。ずっと未来まで穢れを消せるように、天の子を守れるように。ただ願うことだけを。