ババアが妹を土下座させてから
妹はたまに

『今、ババアから生き霊飛ばされてるゎ!』

と言うようになった。

で、何故か漢方の病院に通い始め
生き霊が飛ばされてる時に漢方を飲んでた。

姉、スリヤは
生き霊に効く漢方の意味がちょっと分からないですぅ(笑)って感じだったので
妹とは別に
精神科に定期的に通う事となり
安定剤をラムネ菓子のように貪り食っていました。

それ程しんどかった。

そんなある日、旦那宛てにババアから書類が届いた。

退院した旦那は読んでからすぐ放置した為、私もすぐ目を通して目を疑った。

それは…

ワードで11枚にも渡る私への批判!
金を寄越せ

というものだった。

ワード文書の内容は
ババア襲撃事件の日の事がメインであり

テーブルの上には食べかけのコンビニ弁当
部屋に入ると服が散乱していた

そんな事を筆頭にありとあらゆる私の悪口が書かれていた。

ババア襲撃の日
それは入院翌日であり
私は旦那に付き添い1日病院に居た。

その病院は総合病院だけどお見舞いスペースのような所は無く
私はご飯を食べずに病院に1日居た。
それで一瞬病院を抜け出しホカ弁を買い
病院の前の公園で半分かっこんで病院に戻った。
その残りを捨てるのも勿体なかったのでよるご飯に、とテーブルに出してあったもの。

それをいかにも毎日スリヤがご飯を作っていないかのように書いてあった。

更にその病院はパジャマなどの貸し出しが無く
自宅から持参しなくてはならず
ジャージやTシャツ、下着などをわっと集めてきてカバンに詰め込もうとしていた。
その服の山を見て、ババアはスリヤが服を散乱させていると書いていた。

バカじゃねぇの?
お前の息子の為にやってんねん、分からんのかい(怒)
お・ま・え・の・む・す・こ・の・た・め・に・やって・ん・ねん!!
お前ちょっと程々にせぇへんかったらいてまうぞ(怒)
って感じ(はぁと)

しかし手紙という名の督促状は
後半に渡りちょっとおかしくなってゆく。

旦那が海外のチームにいた時に掛かったお金をお母さんは恥ずかしい思いをして
息子の成功の為にと親戚に頭を下げて回りました。

とか、いかに息子に親切にしたか、を書き連ねてあった。
そして最終的に

息子ちゃんももう親孝行をしてもいい年です。

と、書かれてあり
口座番号が手書きで書かれていた。

結局金かい!

老後の面倒を見るのは子供の定めかもしれない。
しかしババアは舅が蒸発してからババアの姉を頼り九州へ行き
姉の旦那が理事を勤める進学校の寮母の仕事を貰っていた。
ババアが勤めるにあたり寮母の部屋はリノベーションして綺麗にされ
給料も良く
更に姉夫婦が使っていない一軒家を借り(無料)暮らしてもいた。

そんな恵まれた環境にいたババアだが
舅が蒸発してからますます息子ちゃんラブになり私が気に入らず
私のせいで息子ちゃんが一緒に暮らしてくれないと勘違いしていたが
当の息子ははっきりと私に『おかんとは一緒に住みたくない』と言い続けていた。

蒸発した舅、グッジョブって思った。

九州から関西に来るだけでこのざまだったので
寮母をしている時にも問題を起こしまくっており
入寮している生徒には寮母ではなく
【寮監さん】と呼ばせていた。
プライドが許さなかったっぽい。

改革はそれにとどまらず
寮生が学校に行っている間に生徒の部屋を勝手に家宅捜索。
見付けたエロ本は没収。
そしてなんと
没収したエロ本を寮の夕食時間に生徒に読み聞かせる催しを開催した。

これが大問題になり
学校側と揉めに揉めていた為
(しかし理事が姉の旦那なので問題なし)
逃げ道として我が家と息子ちゃんを狙ったと思われる(笑)

そもそもエロ本の読み聞かせってなんやねん?
それ、そーゆーの専門の店もあんねんからやめとけや(呆)
なんやそーゆー専門の店の熟女版か?

イラネ、超イラネー!

ババアは恥ずかしい思いをしたら二度としないであろうと罰として行ったらしいが
はっきり言ってそこに入寮していた生徒はかなりのトラウマとなったと思われる。

多分ババアが60ぐらいの時の事。
60のオバチャンにエロ本を読み聞かされる。

まじ体罰。

そら私もそんなババアと関わりたくないわ。
(でも今思うと、他人事ならこんなへんこなババア、結構ツボかも(笑))

って事がきっかけで
私は弁護士離婚無料相談に、送られてきた文書や言われた事のメモなどを持参して離婚に向けてどう動くかを真剣に考え始めた。

離婚のきっかけはババアだった。
そしてババアから私を一切守ってくれず仲裁にも入らない旦那に見切りを付けたからだった。

実は旦那、ウイルス性肺炎で入院したお陰で
膀胱腫瘍が発見され
転院して手術となった。
幸い良性であったが
毎日毎日転院先までバスを乗り継ぎお見舞いに行くのも大変だったな。

そして長期間の入院により
甘やかされに甘やかされた旦那は退院後には家での態度が悪くなり
ババアとの仲裁に関しても
『結婚してんから俺のおかんはお前のおかんや。俺は関わりたくない。』
と言って関わらず
仕事復帰しても
何かあると
『俺が稼いどんねん』と言うようになった。

私は最後の最後
旦那に聞いてみた。
彼にとっては最後のチャンスだった。

もし死ぬ前に一言残せるとしたら私に何て言う?と聞いた…。
すると旦那の答えは

『またな』

だった。

私ならありがとうと言って死ぬだろうな、と思った。
そして口先だけでもありがとうって聞きたかった。
毎日ババアと旦那の病院の通いでクタクタだった私にとってこれは、離婚の決め手となった価値観の違いだった。

ババアがクレイジーであったのと旦那との温度差により、遂にわたしは離婚を決めたのでした。