香奈はジブトラストが日本だけではなく 世界各国で とりわけ タックスヘイブンと言われる国での社会福祉関係への寄付を始めていたがそれはジブトラストの為の行動と言っていた。税務対策だったり 善人ぶった振る舞いと言われた時も ジブトラストの為の行動と言っていた。それは照れ隠しでも 謙遜でもなく 香奈の本音だった
情けは人の為ならず と云う諺があるように 情けをかける組織であり続け 社会と距離感を持つ事が ジブトラストのような金のためのだけの組織にとって 逆に極めて有効なのだと云う事を知っていた。情けもかけられない 組織となり 金だけ儲けていても それは長続きは決してしないと思っていた。社会への寄与も出来ない組織 を神様が面倒みてくれるか と云う事でもある
本音と建前で云えば これは建前であるが 本音と云えば ジブトラストは常に分裂の危機にあると云っても過言ではない。社会の寄与と云う事を考えると 社会への寄与は分裂すれば 出来にくいし 寄付金額も減る。社会的な影響も出る、統合している事の現実的なメリットもある。それやこれや を考えると 各組織の自主性もある程度認めていれば 敢えて分裂しようとする各組織内の動きを制御できると考えたのだ
そして逆説的かもしれないが ジブトラストの利益はそれで却って 増えた。税務ゴロの暗躍とか管理の交渉もあるが この寄付で海外でのジブトラストの優位性は高まったのだ