あの国の実務を担当する奴は 正人の息子たちを激賞していた。利益には目をつぶり、したいようにさせてくれた。今があるのは、正人の息子たちの寛容と広い心がある所為だ。
正人の息子たちは 理想的な上司と このオッサンは言っていた。まさしく正人の息子たちはほとんど何も言わなかった。言えなかったともいっていい。頭はいいので分析はしたが 何も言えなかったといってよかった。
流石 香奈の血を引く人たちだ 大きく物事を捉え 目の前の利益に左右されないとも言われた
正人は (* ̄- ̄)ふ~んと思った。彼らはこれからが大変だ
言わなかったのではなく 言えなかったと正人は知っていた。正人の地域振興計画の時と似ていた。陽太の計画をそのまま実行したのに過ぎないが正人は激賞され単に組織として香奈ファナンシャルは陽太のカミカミと違って しっかりとしていただけであって、リトルチャグループも動いてくれた。リトルチャは はっきりと言っていた。陽太の計画は立派だし、カミカミは金はあるかも知れないが振興計画を実行できる組織ではない。金に手足が生えて動いてはくれない。香奈ファナンシャルは人を育て地域にも根を張っている。そこが違うのだと。
正人は何にもしなかった、いやできなかった 全体的な地域振興の大きな意図が判らなかった、そして最終段階で陽太の考えていたのはこういう事かと判った。ただ資金的なやり繰りは確かにしたがそれもほとんどは香奈ファナンシャルの人たちがした。ただ結果としては香奈ファナンシャルは日本全国に根がしっかり出来た。香奈ファナンシャルはそれで大きくなった。正人は自分が何もしなかった、いや出来なかった事を知っていたが、その激賞騒動に正人はその後も悩まされた。実態と違う 大きな正人のイメージが出来てそれに自惚れる程の馬鹿では正人は無かったが その後やりにくいのは確かだった。ただ結果として正人はそれで化けた。