主治医に言われたこと
病棟に戻って
まず主治医に言われたこと
〇〇さんはこの病気のことを甘くみていた節はある
今回は神様が与えた試練だ
この試練を乗り越えて回復した人はこれから強く生きていける
だから焦らず頑張って
ああ、主治医はすべてお見通しだなと
もちろん、白血病の治療の怖さ、その過程で命を落とすことも頭では理解していた
でも、最後の地固めで慢心していたんだよな
今までやってきた歯磨き、うがい、除菌シート拭き拭き、テレビ体操などのルーティンを疎かにしていたもんな
勝手に退院時期予想して浮かれていたもんな
もしかしたら、あのまま意識戻らずこの世から居なくなっていたかもしれなかったんだ…
病棟に戻って数日は気力がわきませんでした
私は生への執着がないと思っていた
子供もいないので、特に未練もない
強いて言えば母より先に逝くのは申し訳ない
主人は一人で生きていけるかなと思っていたくらい
入院当初はこのまま死んでもいいと思っていた
でも、ICUから戻ってきて、一人になると
嗚咽まじりの涙が出てきた
そう、死ななくて良かった
生きてて良かったと
私、生きていたいんだとその時わかりました
寝たきりおばはんの誕生
ICUで無菌解除になったのですが
今度は寝たきりで身体の自由がきかず
病室から出られない…
寝返りもできない寝たきりおばはんの誕生です
採血に来た看護師さんにこんなに細くなっちゃってと哀れみの顔をされました
寝返りもできないので、必ず手に届くところにナースコールを置き
時々体位変換してもらったり
おしも関係もすべてお世話になっていました
ごはんはなんとか自力で食べられましたが
ベッドの背もたれと身体の位置が悪いと沈み込むような感じになり食べづらかったです
身体の位置の修正もできなかったのです
動いているつもりはないけど、足元の方に身体が動いているんですよね
なのでリクライニングで身体を起こす前は頭の方に身体をずらしてから
ベッドのリクライニングを起こして貰っていました
しばらくすると、ベッドの手すりに捕まり、自分でモゾモゾと身体の動かし方を覚え、ご飯を食べるベストポジションが取れるようになりました
そのうち手すりにつかまれば横向きになることができ、しばらくその姿勢を保つように自主トレしていました
理学療法士さんが毎日来てくれてリハビリを開始
最初はベッドサイドに腰かけましょうと言われ
抱えて起こしてもらい、座ってみたら
頭、腕、背中の重みを感じる
支えがなければ頭から床に激突しそうでした
そして
立ってみましょう!と言われ、腰を支えて立たせて貰ったのですが
恐怖心しかありませんでした
たった2週間前に立っていたのに、視線が高すぎて不思議な景色に感じられました
この頃は500のペットボトルは片手では持てませんでした。
箸を持つのがやっと(箸より重い物を持ったことがない⁉️)
ごはん茶碗もきちんと持てませんでした
そうそう、枕元の読書灯を夜中ずっとつけていたのですが
主人が読書灯(つけっぱなしで熱かった)が加熱して火事になったら🧯、動けないから焼け死ぬよと言うのです
なかなか怖いことをサラッと言うよねー
2018年9月 一般病棟へ
肺炎も良くなってきたので一般病棟へ戻ることになりました
病棟からベッド🛏を持った看護師さんがお迎えに
ベッド毎ゴロゴロと移動
途中、ICUの看護師さんからハイタッチからのガッチリ握手で激励されました嬉しかったな
病棟に戻ってしばらくしたら
今度は病棟の看護師さんからハグをしてもらいました
ボーっとしていたので誰かは覚えていないのですが(もしかしたら夢)
とても優しく心のこもったハグで
今でも時々思い出します
あの時のICU&病棟の看護師さん、ありがとうございました
ICU滞在中に白血球が回復し、病棟に戻って来ましたが
また個室でした
クリーンルームではなく普通個室
廊下のドアも開放し気配を感じながら過ごせることは嬉しかったです
今までは閉ざされた個室だったので
夜中に看護師さんが小走りしてどこかの部屋に行く気配が
ほぼ毎日で、毎日のように急変している人がいるんだと思っていましたが
大部屋に移動したら理由がわかりました
センサーマットが反応したら駆けつけていたんですね
大部屋の同室のおばあちゃんがトイレに行こうとベッドから足を下ろすともれなく看護師さんが来るという
おばあちゃんは、トイレ行きたくなったらナースコールしてねと毎回言われているのですが
毎回忘れているんですよね
看護師さんも大変だ