仙台に行く前の週、
うちのおかんが、

「今度富士山登るのよ♪」

と言うてきた。

あの人登山歴は長いが、
富士山は初トライ。

南アルプスには、
よう登っていたらしい。

そんで日曜に、
フツーに登り切ったんだと。

それ聞いてまうと、

ね、
血が騒ぐ訳でwww

18日の仕事のあがりに、
富士山向かいましてん。

同行は、
まいど、
元山岳部員の親分。

去年は、
仏軍靴履いて登り、

足の小指の爪がダブルで剥がれるという、
ちょい痛い目にあったので、

今年はそうなるのを避けるべく、
ホームセンターで3000円位のソール厚めで軽めの作業靴を購入(素直に登山靴買えばいいのにねwww)し、

万全。

向かう道中、
遠くの外に稲光が見える。

どうやら低気圧が近づいて来ていたようです。

首都高を抜け、
中央道から富士スバルラインへ。

日付の変わる頃、
富士吉田口付近の駐車場に到着。

寒っ!

夕方までのあの蒸し暑い気候が嘘のように、
寒いよwww

んで、
人少なっ!

真夜中2時過ぎ、
富士吉田(河口湖)口5合目出発。

懐中電灯を手に黙々と歩く。

歩く、

歩く。

本当に人に会わない。

歩くこと数時間、

早朝5時少し前、
日が昇り始める。

とは言え、
一面の雲。

山頂を見上げると、
薄暗い雨雲が厚く覆い被さっている。

何か凄いよー、
今回の雲。

8合目に入るあたりから、
登山道を下ってくる人がかなり多く見受けられる。

通常、
登山道と下山道は、
安全性や混雑を避けるために別々なので、

登山道を下ってこられると、
少々迷惑に感じるのですが、

あまりにも多いので、
聞いてみると、

どうやら悪天候のせいで、
山頂まで行けずに引き返している方々なのだという。

登山ツアーのガイドさんあたりから、
雲行きが怪しく、
正直命の保証が出来ない、

本日のトライは危険なので、
下山を強く勧められたらしい。

うーん、
確かに凄い風が吹き下ろしている。
寒い。
空気薄い。

親分とどうするか一応相談する。
命の保証とはやや大袈裟な言い方かとも思うが、
諦めるのもまた勇気。

が、

自分は下りる気ナッシング。

登れるところまで登りましょうと、
やや騙し騙し頂上を目指す。

ますます強くなる風。
日も照らないので体温も下がる。

わかっちゃいたが、
結構キツイ。

ながらも、
粘って粘って、

8時半頃、
ようやく山頂(らしきポイント)が見える。

やはり人は少ないが、
この天気では無理もない。

依然雲は山頂を大きく覆っている。

そんで2時間後、
遂に登頂!

登りは、
8時間ちょい。

山頂の小雨つべたい。

さすがにこの風と雨では、
お鉢巡りは辛いものがある。

親分は剣が峰(3776m)まで行くとのことで、
しばし別行動。

自分はハラ減ったので、
おにぎりやら何やら腹に詰め込む。

その後、
山頂郵便局に向かう。
実家にハガキでも送ることにした。

この頃より、
本格的に雨が降り始める。

雨合羽を着て歩く。
いやー寒い。

しかし、
郵便局が見つからない。

アレ?

しばらく歩いて、
道を間違ってたのに気付く。

結構戻って、
迷い迷い郵便局に到着。

山頂限定のハガキセットを買う。

字を書くにも、

手 が か じ か ん で る じ ゃ ん !

真夏ですよwww

しまいには切手シールも貼ることが出来ずに、
局員さんに頼む。

その後親分と合流し、

都合2時間ほど山頂に滞在して、
下りに向かう。

ここからは須走の砂礫をジグザグと歩く。

雨足が強くなり始めた結果、
砂礫が硬めになり、
足に響く。

雨は止むことはなく、
下りきるまでの3時間程度は、
ズブ濡れで歩く。

これつらかった。

もちろん途中に休憩所なんぞ無く、
雨宿り出来そうな場所も無い。

休めば雨に降られるだけ。
だから嫌でも歩く。

3時間かけてクタクタの足取りで駐車場に着く。

合羽着てたのに、
パンツから靴下まで、
上から下までびしょびしょ。

合羽意味なしwww

更に言うなら、
ザックの中まで水浸しで、
着替え用の予備シャツや靴下もアウトwww

とは言え着替えにゃならん。
風邪ひいちゃたまらん。

しかし悲しいかな、
車が停めてあるのは野外駐車場。

車中に着替えるスペースはないので、
リアハッチのドア下で、
やはり降り止まぬ雨の下で、
予備の予備に着替える。

隣に停めてあった車の人も、
かなり苦労しておりましたよ。

何とか着替えを済ませ、
ようやく現地を出立すると、
更に豪雨が。

とにかく雨にたたられる。

一休みすべく、
スーパー銭湯に向かう途中で、

百円ショップに寄り、
大きめのポリ袋を買い、
びしょ濡れ一式をまとめて袋詰め。

疲労は前年の比ではなく、
体力を相当消耗していたので、

とりあえず飯とラーメンを食い、
小腹を満たす。

すっかり日も暮れた頃、
ようやく湯船に浸かる。

うへー、
気持ちいい。

このために登ったので在りましょうwww

パンパンに張った脚を揉んでみるも、
ちょっとやそっとじゃ変化無し。

諦めて小一時間ほど仮眠。


節電で灯りがやや暗い高速を、
家路へと戻ったのでした。

また日付が変わり20日、
夜中1時過ぎ、
帰宅。

ん、

なぜか部屋にモノが落ちている。
当日も地震があったんですね。

でも疲労困憊、
もはや寝ることしか出来ぬ。











そしてその数時間後....。









to be continued.



森山田(写真は後日追加予定)