二昨年に入手したる笠間焼きの茶碗、
めづらし。
南瓜程にて、
色は淡き織部。
歪なる寸胴、
手に馴染みて、
げにあらまほし。

飯食ひて、
碗底見たれば、
「福」とある。
そこにふくあり。
これ、
「満腹」の「腹」と
掛けるもの也。

体調良き時は、
二杯三杯と「福」を拝み、
さにあらぬ時は、
茶漬けにて吸うことも可なり。
よき茶碗かな。
はい、
陶芸部の皆様、
これ前々回作った茶碗ね。
今年も「ろくろ回し」に行きますよ。
油断せずに日程調整と作風の準備の程よろしく。
森山田